§5 公理Ⅲ 平行の公理(Euclidの公理)
この公理の導入により幾何学の基本原則はとても簡単になり、幾何学の発展を大きく容易にする。
この公理は以下のように述べられる。
Ⅲ. 平面α上にありかつ一直線aの外にある任意の点Aを通って、ひとつそしてただひとつの一直線aと交わらない直線
が書ける。この直線をAによって与えられるaに平行な線とよぶ。
この公理の叙述は二つの主張を含む。ひとつは与えられた線aに交わらない点Aを通る一直線が存在するという主張である。
もうひとつはそのような直線はただ一つであるという主張である。後者の主張は基本的な主張で次のようにも述べられる。
定理8 平面上の直線a,bが同一平面上の直線cと交わらないならば、これらの直線はお互いに交わらない。
なぜならば、a,bが点Aを共有して、同一平面上にcを伴って、点Aと通る2直線a,bが存在して、直線cと交わらない
と考えられる。しかしこの事態は、もともと述べられていた平行公理の第二の主張に矛盾する。言い換えれば、
この公理の第二の主張が成り立つならば、そのもともとの形のなかで、定理8が成り立つ。
平行の公理は平面公理である。
この公理の導入により幾何学の基本原則はとても簡単になり、幾何学の発展を大きく容易にする。
この公理は以下のように述べられる。
Ⅲ. 平面α上にありかつ一直線aの外にある任意の点Aを通って、ひとつそしてただひとつの一直線aと交わらない直線
が書ける。この直線をAによって与えられるaに平行な線とよぶ。
この公理の叙述は二つの主張を含む。ひとつは与えられた線aに交わらない点Aを通る一直線が存在するという主張である。
もうひとつはそのような直線はただ一つであるという主張である。後者の主張は基本的な主張で次のようにも述べられる。
定理8 平面上の直線a,bが同一平面上の直線cと交わらないならば、これらの直線はお互いに交わらない。
なぜならば、a,bが点Aを共有して、同一平面上にcを伴って、点Aと通る2直線a,bが存在して、直線cと交わらない
と考えられる。しかしこの事態は、もともと述べられていた平行公理の第二の主張に矛盾する。言い換えれば、
この公理の第二の主張が成り立つならば、そのもともとの形のなかで、定理8が成り立つ。
平行の公理は平面公理である。