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韓国 日本への進出を目指せ

9月30日 15時58分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

円高や東日本大震災の影響で海外から部品や素材の調達を図る動きが広がるなか、日本への進出を目指す韓国メーカーが参加した大規模な商談会が韓国・ソウルで行われ、通貨ウォンの値下がりというメリットや技術力の高さを日本側にアピールしていました。

この商談会は日韓両国の経済団体と韓国政府が開いたもので、会場には日本への進出を目指す韓国の機械部品や金型のメーカーや韓国から部品などの調達を検討している日本企業およそ120社が参加しました。会場では、韓国メーカーの担当者が製品のサンプルやカタログを示しながら円高・ウォン安のため低価格で供給できることや高い技術力をアピールしていました。韓国の部品メーカーの担当者は「韓国企業の多くがウォン安のメリットを生かして日本への輸出を考えていると思います」と話していました。また、日本の電気機器メーカーの担当者は「韓国は一番手ごろな取引先になりえるので、安くてよいものがあれば積極的に導入していきたい」と話していました。日本と韓国の間では年間およそ3兆円に上る対日貿易赤字の解消が課題となっていますが、円高・ウォン安に加え、東日本大震災以降、電力不足などのリスクを回避するため、韓国から部品や素材の調達を図る動きが広がっていることもあり、今後、韓国の対日輸出は大幅に増える見通しです。