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山岡氏、紳助さん語録責めにシドロモドロ

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 29日午後の参院予算委員会で、暴力団との交際を理由に芸能界を引退した島田紳助さん(55)の「語録」が飛び出した。マルチ商法業者との関係が指摘される山岡賢次国家公安委員長(68)が、みんなの党の小野次郎議員から、島田さんの責任の取り方との違いを比較され、追及された。

 小野氏はまず、「島田さんは、僕の中ではセーフだったが、アウトだったというコメントを残して引退した。この状態をどう思うか」と質問した。山岡氏は「極めて有名な人だが、法に照らして厳正に対処するという原則にのっとって自発的に辞めたのは、結果的に良かった」と返した。

 これに対し、小野氏は28日の同委員会での山岡氏発言を引用し、「(マルチでも)合法的なものは合法で、悪いものは悪いと言った。(セーフと思ったものが、アウトだったという)紳助さんはどうなのか」と指摘。すると、山岡氏はしどろもどろになり、「事前通告があれば詳しく調べて答える」「島田氏には、反社会勢力との関係を絶っていただくという思い」と要領を得ない回答をした。

 消費者行政担当相も兼務する山岡氏は、過去にマルチ商法業界を支援する議連の会長を務め、講演もしたとして連日、野党に批判されている。同氏は業者からの献金を返金する意向だが、小野氏はさらに「これでは、用心棒が十手持ちになったようなものだ。島田さんは道義的、社会的責任をとって引退せざるを得なかった。世の中は、あなたの言うように、合法なものは合法で悪いものは悪いという単純なものではない」と追及した。

 山岡氏は、来月1日から暴力団排除条例への認識でもおぼつかなさを露呈した。小野氏に「条例でなく国の法律としてできなかったのか」と質問されても即答できず、事務方から何度もレクチャーを受けて、「法律はなかなか成立しないので、まず条例をつくり先に現実的に対応する」と答えた。昨今の暴排強化は、警察庁長官の号令のもとに行われ、その上に立つのが山岡国家公安委員長だが、小野氏には「日本の暴力団対策の最高責任者がこういう状態。大変だ」と、あきれられる始末だった。

 ◆島田さん引退会見 8月23日に所属の吉本興業東京本社で行われた。8月中旬に、過去に暴力団関係者とやりとりしていた「親密メール」が、外部から、所属していた吉本興業に持ち込まれたが、吉本との話し合いで「業界のルールとしてやってはいけない」と指摘されたことを告白。引退の理由について、「この付き合いは、芸能界のルールとして違反ではないという認識だった」「今回はセーフと思っていたことが大きな問題。今回は完全、僕のミス」などと説明した。

 [2011年9月30日8時10分 紙面から]


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