仕事や居場所を知られたくない人に虚偽の勤務先などを提供する「アリバイ会社」。北海道警は9月初旬、東京都内のアリバイ会社の男2人を逮捕した。詐欺容疑者から依頼を受け、実際には勤務していないのに「うちで働いている」と役所からの在籍確認電話にうその説明をしたとされる地方税法違反容疑(虚偽答弁)だ。全国で初めて業務そのものについて摘発されたアリバイ会社とは。
7日に逮捕されたのは、インターネット「アリバイ.com」を運営する東京都新宿区住吉町、真子(まなこ)涼二容疑者(32)ら2人。
道警によると、2人は2009年12月、札幌市西区の無職の女(27)から頼まれ、年収が800万円あるかのように装った虚偽の源泉徴収票を作成。女が、その源泉徴収票を区役所に提出した際、職員からの在籍確認の電話に「うちで働いている」と説明をした疑いがある。「仕事なので虚偽の説明をしたが、どちらが答えたかは覚えていない」と供述したという。