アナウンサーの流出が止まらない日本テレビの制作現場から悲鳴が上がっている。羽鳥慎一や西尾由佳理といった看板アナが次々とフリーに転身して人材不足に陥っているという。

 中でも深刻なのが「news every.」。メーンを務め、一時、注目を集めた丸岡いずみがパッとしないため、リニューアルしたいが、これといった人材が見当たらないのだ。

「『every.』は他局に負ける日が多く、視聴率も4~6%台をウロウロ。朝の情報番組と夕方の報道は日テレの屋台骨なのに、期待された丸岡が添え物みたいで一時の勢いはなし。サブを担当している小熊美香アナに任せたくてもまだ経験不足。制作費削減の折、フリーやタレントも使えないので八方ふさがりです」(テレビ関係者)

 そこで白羽の矢が立っているのが報道局に所属し、司法記者として東京地検特捜部と国税庁を担当する桜井舞記者。桜井記者は入社2年目でジャニーズの「嵐」の桜井翔の妹としてマスコミにも取り上げられてきた。兄・翔の人気にあやかっての起用かというと、そうではないという。桜井記者は報道局を背負って立つエースとして有望視され、翔の妹としてではなく、“司法記者の桜井”として知られているとか。

「桜井記者は番組でリポートして、テレビデビューしています。丸岡も元は記者で、桜井の器用は問題なし。サブ的なポジションならこなせると思うし、早ければ12月、遅くても来年4月頃にはキャスター・桜井が誕生する可能性があります」(日テレ関係者)

 翔も日テレ「NEWS ZERO」の月曜キャスターを担当。日テレはタレント、記者の兄妹に頼る非常事態か。

(日刊ゲンダイ2011年9月26日掲載)

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