福島第1原発事故で、原子力安全委員会は5日までに、国と福島県が3月下旬に実施した15歳までの子ども約千人を対象にした調査で、約45%の子どもが甲状腺被ばくを受けていたことを明らかにした。ただいずれも微量で、安全委は「政府として精密検査の必要はないと判断した」と説明している。
調査は3月26〜30日、福島県いわき市、川俣町、飯舘村の0〜15歳の1080人にサーベイメーターで実施。実測値のほとんどは毎時0・04マイクロシーベルト以下で、年間被ばく線量に換算できないレベルだった。 共同通信
このどこが、原子力「安全」委員会なんでしょうか!
1 内部被曝が判明した子ども達を精密検査しない
2 この子達の追跡・フォローをしない
3 さらに多くの子ども達の調査をしない
4 今まで結果を公表しない
日曜日のNHKスペシャル「広がる放射能汚染」を見たのですが、ベラルーシは国家予算の2割!を放射線対応に使っているのだそうです。
子どもたちは定期的に学校などに設置した放射線測定器で検査をしてもらうことが出来て、大人も子どもも治療は無料でした。
日本で言えば、2割というと、毎年毎年、16兆円を福島原発事故対策に使うことを意味します。すごくないですか!?
旧ソ連のベラルーシにも負けている日本ってほんとうに人権保障後進国なんですね!
原子力安全委員会は「年間被ばく線量に換算できないレベル」といっていますが、国の被ばく線量基準はあくまで外部被曝ですからね。学校の校庭に出ると校庭の表土からどれだけ被爆するかという問題です。
「国際放射線防護委員会(ICRP)勧告では、年間一〇〇ミリシーベルトの被ばくで発がんリスクが0・5%高まるとして、同量を緊急時の年間被ばく限度としている。今回の調査でも一〇〇ミリシーベルトを基準とし、一歳児の甲状腺被ばくの年換算でこれに相当する毎時〇・二マイクロシーベルトを超えた場合、精密検査をする予定だった」
っていいますが、これも外部被曝の話!
子ども未来法律事務所は、学校の校庭での被曝年間限度量20ミリシーベルトでも危険って運動してきたのに、子どもに100ミリってどういうこと!?
平時の被曝限度は大人でも、外部被曝でも、1ミリシーベルトやがな!!
福島原発 内部被曝の恐怖15 学校の安全基準 年間20ミリシーベルトは放射線管理区域の6倍以上
東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖17 年間5ミリシーベルトで白血病は労災認定
福島原発 内部被曝の恐怖20 年間20ミリシーベルト外部被曝によるガン死の確率は交通事故死の25倍
子どもの日 内部被曝の恐怖25 近畿原爆症集団認定訴訟 大阪高裁判決文よりICRP基準の問題点
甲状腺の内部被曝って、それは甲状腺に放射性物質があるってことなんですよ!
精密検査もせずに放置しておいていい話か!
むうううう、次から次へと頭に来る。。。。。
一刻も早く福島県全域の子ども達の精密検査を要求するべきです!!
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福島第一周辺の子1000人調査 甲状腺微量被ばく45%
2011年7月5日 朝刊 東京新聞
東京電力福島第一原発の事故で、国の原子力安全委員会は四日、三月下旬に福島県内の第一原発周辺の市町村に住む子供約千人を対象に行った放射線被ばく調査で、45%の子供が甲状腺に被ばくしていたことを明らかにした。安全委の加藤重治審議官は「精密検査の必要はないレベル」と話している。
調査は国と同県が三月二十六〜三十日に、甲状腺被ばくの可能性が高いと予想されたいわき市、川俣町、飯舘村で、ゼロ〜十五歳までの千八十人を対象に実施。45%の子供に被ばくが確認された。
安全委によると、最高値は毎時〇・一マイクロシーベルト(一歳児の甲状腺被ばく量に換算すると年五〇ミリシーベルト相当)に上ったが、99%は毎時〇・〇四マイクロシーベルト以下。同様の換算で年二〇ミリシーベルトに相当するが、加藤審議官は四日の記者会見で「換算するには(調査の)精度が粗い。精密測定が必要な子供はいなかった」と述べた。
国際放射線防護委員会(ICRP)勧告では、年間一〇〇ミリシーベルトの被ばくで発がんリスクが0・5%高まるとして、同量を緊急時の年間被ばく限度としている。今回の調査でも一〇〇ミリシーベルトを基準とし、一歳児の甲状腺被ばくの年換算でこれに相当する毎時〇・二マイクロシーベルトを超えた場合、精密検査をする予定だった。
国が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書では、千八十人の子供の甲状腺被ばくを調査したことを記しているが、何割の子供が実際に被ばくしていたかは明らかにしていなかった。