ひまわりの花咲く丘にて
flower707.exblog.jp
トップ | ログイン
2011年 07月 07日
大麦や小麦などのセシウム検査の結果から考える
ジャーナリスト 木下黄太さんのブログには 優良情報が多く掲載されているので必見です。


ビールや麦茶を気にする必要、大麦や小麦などのセシウム検査の結果から考えるより転載


**********

まず暫定規制値の中のものは全て飲み食いしても大丈夫な人には、話す意味がありませんが、
僕は最大でも50Bq/kgを超えるものは食べないほうがよいという立場です。
(お前が人間でいたければ50Bq/kgを超えるものは食べるなと海外から言われました)
子どもはもっと少ないほうがよいのは言うまでもありません。
このシーズン麦の調査が出揃ってきました。まず数字をごらんください。

茨城県6/28セシウム  二条大麦最大250Bq/kg(以下単位同じ),
               六条大麦最大114、はだか麦160
埼玉県7/1        小麦で最大32,二条大麦最大90,六条大麦最大33
千葉県6/27       小麦最大105
栃木県6/23       二条大麦57(一点のみ検査、日本のビール四割は栃木の二条大麦)

この数字を見ると新物の麦は注意としか僕には思えません。
暑い夏をどうすごすのかということを考えると、国産の新麦を使う、麦茶はまず注意が必要です。
さらに、二条大麦が特にセシウムは多く出ていて、二条大麦はビールの原料です。
ということは、日本のビールは飲めるのかという自問自答がはじまります。
僕は個人的に50Bq/kgより使うものは飲まない。
栃木産の二条大麦は日本のビールの四割の原料なのに、現在は一点しか検査結果が出ていない模様。
しかも57Bq/kg。茨城では250Bq/kgの検出がなされているケースもあります。
日本のビールを僕は当面飲まないという選択をするしかないと思いました。

小麦は、さらにいろんな食品に応用されます。
パン、うどん、お好み焼き、たこ焼き、たい焼き、様々なお菓子、子どもの口に入るものばかりです。
国産のこだわりの小麦よりも、安い外国産の小麦を使う感覚しかないかもしれないとも思い始めています。


**********

この記事のコメント欄には某ビール メーカーへ問い合わせをした方のコメントが載っていました。
私は飲酒しないので あまり興味がないのですが、ビール派の方は一読してもいいかも

先日書いたコメ記事で、ビールからのセシウム検出がコメよりも1年くらい遅れていたのを記憶しています。
原料調達 → 仕込み → 販売・・・と時間がかかるからでしょうね。
今年のビールは・・・どうなんでしょうか・・・?

「佐賀産麦茶について、麦は秋収穫なので 今出回っているものは、去年収穫した麦を使っている」
んー! 佐賀の麦は秋に収穫なんですかー
積雪地帯では春蒔き(秋収穫)なのは知っていましたが、九州でも春蒔きを行う地域があったんですか??
これは謎のコメントのような気も・・・(苦笑)

ベラルーシの子供の食べ物基準値は37Bq/kgなんですよね。
我が家には2人の息子がいるんですけど、この数値が最悪の上限だと思っています。
以前 別記事で見たドイツからのアドバイスには 乳児・幼児・青年にはセシウム4Bq/Kgまでと
した方が良いと書かれていました。
今 巷に出回っている数値からすると 物凄く低い数値ですよね。



by sunflower707 | 2011-07-07 23:40 | 野菜・穀類・キノコ類など | Comments(0)
玄海1号機危険度最悪 原発の原子炉が割れる!?
東京新聞 特報部 7月2日号より転載


**********

原発の原子炉がガラスのコップのように割れてしまったら   。日本の原発ではその危険性が高まっていると警告する科学者がいる。もし、そうなれば、核反応制御不能となって大爆発を起こし、大量の放射性物質が広範囲に拡散する。福島第一原発事故の比ではない大惨事となりかねない。危険度トップは玄海原発1号機だ。 (小国智宏)

「日本で一番危険な原子炉は、九州電力玄海原発1号機(佐賀県玄海町)です」。
こう断言するのは、井野博満・東大名誉教授(73)=金属材科学=だ。
玄海原発2号機、3号機は現在、定期検査のため運転を停止中。海江田万里経済産業相が早期の再稼働を求めたのに対し、地元の古川康佐賀県知事らは容認する姿勢を示している。2、3号機の再稼働には批判の声が出ているが、井野氏は運転中の1号機についても大きな問題があるというのだ。
原発は地震や事故など異常が起こると運転が停止し、緊急炉心冷却装置(ECCS)が働いて、原子炉を急速に冷やす仕組みになっている。福島第一では、電源を喪失してこのECCSがうまく作動せず、事故に至った。ところが玄海1号機ではECCSが働いた場合、逆に大きな事故が起きる可能性があるという。
玄海1号機の運転開始は36年前の1975年で、九州電力の原発の中では最も古い。
井野氏は言う。「1号機の原子炉圧力容器の鋼の壁は老朽化でもろくなっている。急速に冷やした場合、破損する恐れがあるのです」

ガラスコップが壊れるイメージ
井野氏が例えるのは、ガラスのコップだ。熱いコップに冷たい水を急に入れると、内側と外側の急激な温度変化に耐えられずバリンと割れてしまうことがある。同じような現象が圧力容器にも起こり得るという。
圧力容器の内壁は、核分裂で発生する中性子線にさらされている。鋼は中性子線を浴びるほどもろくなっていく。柔軟性を損ない、人の血管が動脈硬化で破れやすくなってしまうのと同じことが起きる。
通常、鋼はある程度の力を加えても変形するだけで割れることはない。しかし、ある温度を下回ると、陶器のようにパカンと割れてしまう。この温度を脆性遷移温度という。もろくなればなるほどこの温度は上がる。
井野氏によると、北大西洋を航行中に沈没したタイタニック号は、質の悪い鋼材が使われていて脆性遷移温度は27度だったという。そして氷山に衝突した衝撃で船体は割れてしまった。
電力会社は、原発の耐用年数を推測するため、この脆性遷移温度を調べている。圧力容器の内壁のさらに内側の位置に圧力容器と同じ材質の試験片を四~六組ほど設置。数年から10数年ごとに取り出して検査する。内壁より炉心に近い位置に設置してあるため、中性子の照射量が大きくなり、脆性が早く進む。試験片を調べ、将来のもろくなった状態を予測するのだ。

玄海1号機の圧力容器の脆性遷移温度はどうなのか。
75年の運転開始時はマイナス16度だったのが、76年に35度、80年に37度、93年に56度と徐々に上昇してきた。「ここまでは、ほぼ予想通りでした。衝撃的だったのは昨年10月に九州電力が公表した2009年4月時点の温度です」。何と98度に跳ね上がっていたのだ。玄海1号機のような加圧水型軽水炉では、圧力容器内を150気圧、300度以上の高温高圧で運転している。容器に亀裂が入れば、爆発的な破壊に発展し、大量の放射性物質を放出することになる。想像を絶する惨事が引き起こされる。

保安院に九州電調査結果伝えず
井野氏らは、昨年12月、経産省原子力安全・保安院に説明を求めたところ、「驚いたことに、保安院はその時点で何の情報も持っていなかった。九州電力は『報告する義務はない』として知らせていなかったのです」。

なぜ、玄海1号機の数値は急激に上がったのか。
井野氏は「鋼の中の銅の含有率が高かった可能性がある。部分によって材質にむらのある欠陥炉の疑いもある」とみる。「原因を調べるために、試験片を大学などに提供し、ミクロ組織の検査を行うべきです。少なくともその結果が分かるまで原子炉は止めるべきです」
九州電力が03年に提出した報告書の予測曲線によると、玄海1号機の脆性遷移温度は65度程度、誤差を入れても75度前後のはずだった。98度は、修正した予測曲線からも大きくはずれている。
九州電力広報部は「試験片の98度というのは、66年運転した場合の想定温度。容器本体は80度と推定している。60年運転想定では91度になる。日本電気協会の定めた新設炉の業界基準93度を下回っている」と説明。「安全上の問題はない」と主張する。
しかし、井野氏は「予測曲線からあまりにもはずれている。予想式はあてにならなくなっている。根本的に見直し、安全検査を徹底すべきだと訴える。

玄海1号機と同じ問題を抱える老朽原発は、ほかにもある可能性が高い。井野氏はこの点を強く危惧している。
「日本の原発は米国に10年以上遅れて営業運転を始めた。1960年代に運転を開始した米国やドイツの原発は、今ではすべて閉鎖されている。このために日本の原発は老朽化の先頭を走っています」

寿命の延長など老朽化原発多数
原発は当初、30~40年の寿命を想定して設計されていた。70年に営業運転を始めた敦賀原発1号機は、2010年には閉鎖になるはずが、そうはなっていない。住民の反対運動などで新規建設が困難になったことや、既存の原発を延命した方が安上がりということなどから、国は寿命を延長する方針を決めたのだ。
30年を超えた原発について、電力会社は国に老朽化対策の報告書を提出し、高経年化対策検討委員会で審議して認められると、10年ごとに最長60年までの延長が可能になる。
玄海1号、敦賀1号、美浜1~3号、福島第一1~6号など20基近くの原発が30年以上運転されている。敦賀1号、美浜1号、福島第一1号は40年を超えての運転が既に認められている。今後は50年、60年の運転を目指す原発が出てくるかもしれない。

「無理な運転は傷みもひどく」
井野氏は「老朽化すれば、故障やトラブルが増え、メンテナンスが大変になるのが普通。無理な運転をすれば傷みもひどくなる」と指摘する。
玄海1号の98度はワーストで、50度以上の原発は7基ある。ただ、試験片を10年以上検査していない原発もある。
「検査をすれば、玄海1号と同じように脆性遷移温度が跳ね上がる圧力容器はほかにもある可能性は否定できない」
井野氏はあらためて警告する。「全国の老朽化した原発を早急に総点検し、予測以上の脆化を示した原子炉はすぐに廃炉にすべきだ」


**********

九電は「試験片は圧力容器よりも多く中性子を浴びる場所に置き、数十年後の圧力容器の劣化状況を予測するためのもの。98度は2060年ごろの数値に当たる」と説明。「圧力容器の現在の脆性遷移温度の推定は80度で、60年間運転した場合でも91度」とし、日本電気協会が定める新設原子炉の業界基準93度を下回っていることを強調する。26日の県民説明会でこの問題を質問された経産省原子力安全・保安院も同様の説明をして「容器が壊れるような状況にはない」と答えた。
(佐賀新聞より)

*

原発説明番組でのやらせが発覚した九州電力です。
今は 何を言われても説得力など無いし、全てを疑ってかかりたい気分です。

「もしも玄海原発1号機が爆発を起こした場合、周辺にどれほどの被害を及ぼすのか。元京都大学原子炉実験所講師の小林圭二氏は、こう語る。
原子炉の脆性破壊は、いまだかつて世界が経験したことがない、巨大な事故になります。福島第一の事故は深刻ですが、それでも放射性物質の9割は圧力容器内に残っていると思われます。しかし、脆性破壊で爆発が起きれば、圧力容器は空になり、ほぼすべての放射性物質が放出されてしまいます。被害は玄海原発がある九州だけでなく、東は大阪にまで及ぶでしょう。大阪は現在の福島県の一部のように、避難区域になって住めなくなります。しかも、事故の進展が早いので、退避することも難しい。さらに、被害は中国など近隣のアジア諸国はもちろん、欧米にまで及ぶことになるでしょう」


by sunflower707 | 2011-07-07 21:08 | 原発 | Comments(0)
7月5日 「子供の45%が甲状腺被曝」調査結果の実情 小出裕章
小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ より転載


**********

2011年7月5日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。



内容書き起こし

(原子力安全委員会が調査をしていまして、福島県内の第一原発周辺の市町村に住む子供さん達およそ1000人を対象に放射線被爆、どれくらい被爆したかという調査を3月下旬にしていたということ。それが今回明らかになった。その調査によると子供たちのなかの45%の子供たちが甲状腺に被曝していたということを明らかにしました。45%というとほぼ半分の子供さん達なのですが、この数字を聞いてどう感じられますか?)

小出:当然というか、もっと多かったかもしれないと思います。

(これ、調べられている子供さんたちがいた場所は、いわき市川俣町、飯舘村なのですね。)

小出・かなり離れたところの子供たちですね。

(そうなんです。例えば浪江町のような非常に原発に近い町の子供達ではありませんし、)

小出:どうしてそういう近いところは調べなかったのでしょうか。

(そうですよね、普通考えたら。それで3月下旬の調査ということはですね3月11日以降もうすでにどのあたりが非常に危険性が高いかということは十分わかっているはずですよね)

小出:もちろん3月11日にはわかっていました。いわゆるSPEEDIというプログラムを動かしていたはずですからどこの子供たちが被曝をするということは分かっていたはずだし、ほんとは対策も取らなければいけなかったのですが、何の対策も取らない、SPEEDIの結果も公表しないまま被曝をさせてしまったのですね。

(調査そのものも3月下旬ということですからだいぶ日にちがあいてからの調査をしたと言うことでしかありません)

小出:そうですね。

(でこの結果についてなのですが、もう少し数字を詳しく申し上げたいと思います。この1000人ほどの子供さんたちの中で一番高い被曝の数値を示した子供さんは1歳のお子さんです。甲状腺被ばく量これがですね、0.1マイクロシーベルト毎時です。1時間あたり0.1マイクロシーベルトで、これはですね、甲状腺被ばく量に管さんすると、年50ミリシーベルトに相当する数字だというふうに伝えられております。この数字をどうご覧になりますか?)

小出:えー、多分小さすぎるし、もっと調査したところが遠く離れたところこともあるかもしれませんが、福島原子力発電所に近い子供たちは、遥かに高い被曝をしていたと私は思います。それはもうすでにあの、国の公表資料であって、500ミリシーベルト、年に換算するとですね、それを超えてる子供たちがたくさんいるというような計算結果が公表されています

(500ミリシーベルトを越える子供たちがいる。年間500ミリシーベルトというのはどういう値だと思えばいいんですか?)

小出:甲状腺だけですけれども、ようするにまあ、甲状腺の機能が障害を受けるということに相当するような被曝です。

(先生あの、委員会の審議官がですね、精密測定の必要ないというふうに聞いているんですけれども、これは非常に問題だと思うんですけれども、追跡なり子供たちのこうー、ケアがずっと必要になってきますよね)

小出:当然必要です。

(これぜんぜんやってない気配ですね。それと不審に思うのは今、第一号のデータがはいってないということですけども、IAEAにほぼ1ヶ月前に報告をしているにもかかわらず、ニュースに鳴るのは1ヶ月遅れと。もう様々な都合の悪いデータがIAEAの報告の中にもあるはずなのが、断片的に出てきてまして、もう全部をですね、IAEAに報告したのを全部、我々に提示させるというのが大事だと思うんですけれども、先生方の方にはそういうデータというものは入手出来てるんですか?)

小出:私のところには少なくとも全くきません。はいあの、原子力の旗をふってきた学者の方にはいっていたのかもしれませんが、残念ながら私の方には政府の方からあるいは東京電力の方から五歳のデータが来ません。

(未だにそうなんですよね。小出先生のところにきたらだいぶ国の姿勢はかわったと、ひとつの指標として私は思うかもしれませんが、今のお話のようにIAEA国際原子力機関に提出した報告書の中に、この子供たちの甲状腺被ばくの調査をしたことを記しているようなんですが。その結果何割の子供さんたちが実際に被爆していたかは報告書に書かれていないという。意味ないですよね?)

小出:本当に私はそう思います。

(でもそれIAEAはそんなのでOKしているってことですか?)

小出:IAEAというのは前にも聞いていただいたと思いますけれども、原子力を進めるための国際的な機関でもあるので、なるべく原子力を進めることに支障のあるようなことはIAEA自身も知りたくないし公表もしたくない、そういう組織です。

(知らされても困るんですね。)

小出:むしろそうですね。

(でもこれは半分45%の子供たちが甲状腺に被爆していたという事実を、本来国際的に知らせたらですね、もっと国際的に批判が日本政府に来るんじゃないんですか?)

小出:もちろんそうですし、私は先ほどから聴いていただいていますけれども、その遥か離れた子供たちが45%なのであって、近いところの子供たちは、もっとたくさん被曝をさせられてしまったということなんですね。ですからそういう子供たちの追跡調査ということはホントはしなくてはいけないのですけれども、それすらやる気がないと、日本の国は言っているのですね。

(今、回調査した子供たちの中でもですね、0.1マイクロシーベルト毎時というお子さんが一番高いという、数字だけ見せられますとね、それほどでもないのかというふうに受け取りがちでしょうね。)

小出:そうですね。

(この値であれば、年50ミリに相当するという値であれば、ほんとうに精密検査の必要がないレベルなんですか?)

小出:それはわかりません。というのは放射線の感受性というのはもちろん年齢でも違ってきますし、個人差というものがものすごく大きくてですね、(そうなんですか?)はい。ですから同じ被曝をしてもなんでもない人もいるわけだし、障害が現れてくるということもありますので、ほんとであれば1年間50ミリシーベルトであればそういう子供たちをきちっと調査するということは科学的な態度であると私は思います。

(はあー、個人差が大きいんですか)

小出:はい。

(それから今回の原子力安全委員会の審議官がですね、換算するには調査の精度が荒いと。なんでそんな制度の洗い調査をするんですか?)

小出:えーっともっとホントは早くやらなければいけないのですね。ヨウ素というのは、私たちが気にしているのはヨウ素131という放射性物質ですけれども、8日たつと半分になってしまう。そして体に取り込んだヨウ素というのは排泄でドンドンなくなっていってしまいますので、被爆をしたその時に調査をするということが一番大切なことであって、3月の中旬に大量の放射能が出たわけですから、その時にほんとなら調査をしなくてはいけなかった。3月下旬になってしまうということになるとヨウ素131自身が物理的に無くなってしまっているし、排泄でなくなってしまっているので、なかなか調査が難しくなっていたときに、初めてやったということですね。

(でも調査する人はそんなことわかってますわね?すぐやらへんかったら値が低くなるのを分かっている人が3月下旬に何故かやってるんですね?)

小出:まああの原子力安全委員会という組織自身が全く機能してなかったんですね当時。

(全く機能してないからこんなに遅くなったのか? ある意味考えてこの時期に、下旬にしたのか私にはわからないのですが。どうなんですかね)

小出:そうかもしれません。わかりません私にも。

(ということはまずはすぐにやるべきだったということと、もっと原発に近い地域の子供さんたちをちゃんと調査するべきであったという事…)

小出:調査というか、事故当時に対策を取らなければいけなかったのですね。

(あの時小出先生がおっしゃったのは1メートルでもいいから遠くへ避難してくださいとおっしゃった)

小出:11日にそういいました。

(それが直ちには健康に被害はありません。という言葉に国としてはなっていたと。ここの開きが今になって色々工やって見えてくるわけですね。ありがとうございました。また明日もよろしくお願いします)

小出:こちらこそ。ありがとうございました。


by sunflower707 | 2011-07-07 19:21 | 体の検査・内部被曝・病気 | Comments(0)
4号機建屋が完全倒壊の危機  (後編)
社会新報の7月6日号に 衝撃的な記事・・・の後編です。


**********

・「二枚舌」の菅政権

「二枚舌を使う菅政権にはシビアアクシデント(過酷事故)をハンドリングする資格はない」   。民主党関係者は、吐き捨てるように批判した。
海江田万里経済産業相は早々と6月18日、福島第1・第2と浜岡を除く全原発の再稼働を宣言してしまった。
同20日、ウィーンで開かれたIAEA(国際原子力機関)の閣僚級会合で海江田経産相は、津波の高さへの備えや冷却方式・電源の多様化、水素ガス爆発の防止策、原子力安全・保安院を経産相から独立させる、など改善点を表明した。
実は、海江田経産相の報告の趣旨は、①原発は大地震に直面したが壊れず非常用電源も作動し体制が発動した②津波は想定をはるかに超え地震で生存したシステムも津波で機能不良となった   というもので、つまり日本の原発はきちんと機能していたが、たまたま「想定外の津波」で機能がまひしたと結論付けた。
この経産相報告とまるで歩調を合わせるかのように、IAEAの天野之弥事務局長は同日、「震災後の日本の対応は取り得る最善の措置であった」と手放しでエールを送った。IAEA訪日調査団の報告書(6月1日付)でも、①大地震後に日本政府の取った措置は適切で正しかった②国際社会への日本政府の対応は非常に公開性に富んでいる   と日本政府の対応にお墨付きを与えてしまった。原発推進を基調とするIAEAという組織そのものの限界性をあらわにした。
ところが、民主党側ではこれとは全く異なる政府の報告がなされていたのだ。
6月7日、民主党政務調査会の原発事故対応プロジェクトチーム会議が開かれた際、馬渕澄夫、細野豪志両首相補佐官(当時)が発表した資料には4号機建屋が地震により壊れたことを認めるかのごとき記述があった。
馬渕補佐官が示した「福島原発事故対応における中長期対策チームの取組み」と題する文書の「中長期対策チームの取組み(4)~余震対策①」には「4号機原子炉建屋の壁については大きく損傷しており、この状態における健全性を確認するため、原子炉建屋の耐震性評価を実施。あわせて、安全裕度の向上のために、使用済燃料プールの底部に支持構造物を設置する」とある。

・津波以前に倒壊か

これと同じような記述は別の文書にも見られた。原子力災害対策本部が同月にまとめた「原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本政府の報告書  東京電力福島原子力発電所の事故について  」と題する文書には次のとおり記されている。
「福島原子力発電所で観測された地震について、福島第1原子力発電所においては、原子炉建屋基礎盤上で観測された地震動の加速度応答スペクトルが、一部の周期帯で設計の基準地震動の加速度応答スペクトルを超えた」
この記述は暗に地震によって4号機を含む原子炉建屋の基礎が壊れていたことを示唆している。
そうなると、経産相の報告とは明らかに矛盾してくる。日本政府の原子力災害対策本部が、津波の来る前に地震により原子炉建屋が崩れたことを認めておきながら、経産相の報告では、福島第1原発は大地震に直面したが壊れず機能していた、と言い張る。
前出の民主党関係者は怒り心頭に発して語る。「これは極めて重大なペテンだ。細野補佐官の報告書と海江田大臣の報告は完全なるダブルスタンダード。これでは事故対応の前提条件である『安全文化』など根付くはずもない」


**********

昨日、7月6日の衆議院予算委員会で福島瑞穂が この問題について追及するという話は聞いていましたが、
どうなったのでしょうか?
まあ・・・あまり期待してないですけど・・・



by sunflower707 | 2011-07-07 18:58 | 原発 | Comments(0)