(cache) ドコモ冬春モデルはガラケーが1/4に。ガラケーってどうなっちゃうの？(@niftyビジネス)

秋を迎えると気になってくるのがケータイ各社の冬春モデル。例年11月頃に発表会が行われますが、果たして2011年冬春モデルにはどんな端末がラインナップされるのでしょうか。すでにNTTドコモの山田隆持社長は経済紙のインタビューで、今秋以降に投入する機種のうちスマートフォンの割合を4分の3程度まで引き上げると語っています。てことは、ガラケー（フィーチャーフォン）は4分の1以下になってしまうってことでは。

となると当然考えられるのはauやソフトバンクなど他キャリアの追随。果たしてガラケーってどうなってしまうん？インターネットや通信、放送サービスのコンサルティングを行っている企（くわだて）のクロサカタツヤ氏にうかがいました。

「まず、何をもってスマホか、フィーチャーフォンなのかといった定義に疑問はあるのですが、とりあえずAndroid OSやiOSを搭載していて、四角くて、ほぼ前面をタッチパネルで覆ったケータイをスマホとするならば、今後どんどん普及が進むことは間違いないでしょう。実際いまショップに行って『ケータイください』と言ったら出てくるのはスマホばかり。値段も、ドコモの中級クラスのフィーチャーフォンが一括4?5万円するのに対して、スマホなら2?3万円で済みます。流行っていて、見栄えも良くて、安いならスマホでいいじゃん、という流れは当然だと思いますね」

事実ドコモは600万台、auで400万台という2011年度の年間販売目標も、各社早々に達成されそうなほど、スマホの普及は進んでいるようです。

「両社ともこれは携帯端末の年間販売台数の3割強の数字です。このペースで買い替えが進んでいくと、フィーチャーフォンはあと4?5年もすればなくなっちゃうでしょう。もちろんユーザーの需要と、キャリア側の供給がかみ合った結果として」

しかし中にはスマホほどの高機能が必要ないって方もいらっしゃるはず。ドコモのらくらくホンを愛用している人たちも多いのでは。

「そこで冒頭の『フィーチャーフォンって何よ？』っていう話題に戻るんですが、そもそも現在のフィーチャーフォンも、ユーザーが意識することはありませんけどSymbianやLiMoといったOSが組み込まれています。また、成功したかどうかは別にしてドコモならiアプリといったかたちでユーザーが好きなアプリを後からインストールして使える仕組みもありました。かたや、スマホの中にはソフトバンクが出したような折りたたみでテンキー付きのモデルも出ていて、もはやスマホかフィーチャーフォンかといった区別がナンセンスと言える状況です。つまり、将来的にはスマホのシェアが伸びるんでしょうけども、その中には見た目フィーチャーフォンで中身はAndroidというようなケータイもまた一定数残っていくのだと思われます」

確かにみんながみんな、今のスマホを自由自在に扱えるとは思えませんものね。

「実際にいまケータイショップにはスマホが使いこなせないといった苦情や相談が相次いでいるようです。スマホっていわば小さなネットブックなわけですけど、パソコンを難なく扱える人ってケータイユーザー全体から見ると1/3もいないんじゃないでしょうか。後の8,000万、9,000万人が扱えるようにするには、もっとわかりやすくしないといけませんよね」

なるほど。どんどん普及が進むスマホですけど、多くの人が使うことでブラッシュアップされて、結局「全部スマホになったけど、昔ながらのスマホ風が3割、かつてのフィーチャーフォン風が7割」なんていうちょっと前の端末ラインナップの割合に戻ったりするかもしれませんね。