事件紳助さん問題も契機 「社会vs暴力団」 浸透する「暴力団排除」の機運 +(3/3ページ)(2011.9.30 08:23

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紳助さん問題も契機 「社会vs暴力団」 浸透する「暴力団排除」の機運 

2011.9.30 08:23 (3/3ページ)

 暴排条例は、巨大組織の封じ込めにも効果的だ。

 「弘道会は資金力で山口組を乗っ取った。資金源から莫大(ばくだい)な金を吸い上げていることは間違いない」。国内最大の指定暴力団、山口組を実質支配しているとされる直系組織、弘道会を抱える愛知県警幹部は、条例が弘道会の弱体化につながることを期待する。

 愛知県条例では、名古屋市の繁華街「錦三(きんさん)地区」などを暴力団排除特別区域として指定した。弘道会が用心棒代などを吸い上げ、資金源としているとみられるためで、区域内の飲食・風俗業者がトラブル解決の見返りに用心棒代を支払うことを禁じた。受け取った組員はもちろん、業者側にも罰則が設けられている。

 県警は「半ば積極的に金を渡す業者もおり、何としても収入源をカットしなければならない」と特別区域の拡大も検討している。

 一方、山口組総本部(神戸市灘区)がある兵庫県の条例では、全国で唯一、組員らが出入りするマンションなどを準暴力団事務所と定義。新設が確認されれば組側に運営中止命令を出し、従わない場合は罰則を与える条項を盛り込んだ。

 県外に拠点を置く直系組長らは、マンションを別宅として使用。組員も多数出入りしているが、組事務所とはいえないため、これまで対処が難しかった。

 県警幹部は「総本部を抱える警察として、全国の先駆となるような条例適用を進めたい」としている。

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