総務省の調べでは、東日本大震災で大きな被害を受けた3つの県のうち、岩手・宮城の両県は、6月から8月の間、人口の転入が転出を上回ったのに対し、福島県は転出が上回っています。
総務省は、住民基本台帳を基に調べた、ことし3月から8月までの6か月間の人口の動きを発表しました。このうち、震災で大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3つの県では、3月から5月の3か月間、いずれも人口の転出が転入を上回りました。そして、その後の6月から8月までの3か月間は、▽岩手県で転出が4584人、転入が4863人で、転入が転出を279人上回り、▽宮城県でも転出が1万2208人、転入が1万3478人で、転入が転出を1270人上回りました。一方、▽福島県では、転出が1万3169人、転入が5341人で、転出が転入を7828人上回っています。これについて総務省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、福島県から転出する人が続き、岩手県や宮城県にも移っていることが影響しているのではないかとみています。