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'11/9/30

改修実らずサンプラザ赤字



 広島市の外郭団体が運営する広島サンプラザ(西区)は、2010年度の収支で2100万円の赤字を計上した。市の経営改善計画は黒字転換を見込んだが、不況や婚礼事業の低迷が響き2年連続の赤字。11年度も計画に掲げた4200万円の黒字達成は困難な状況だ。市は「見通しが甘かった」として計画の見直しを検討する。

 サンプラザは現在、市未来都市創造財団が運営する。10年度の収入は4億4600万円で09年度に比べ7・7%減少した。部門別では、宴会2億300万円(5・9%減)▽宿泊9500万円(8・5%減)▽婚礼事業2900万円(42・8%減)。市中心部のホテルや結婚式場との競争にさらされる婚礼事業の落ち込みが目立った。

 市は昨年2月、減収に苦しむサンプラザの経営改善計画を策定。壁紙張り替えや客室ユニットバスの更新など1億円を投じる改修を柱に、宿泊や婚礼などの新プランを盛り込んだ。10年度に2800万円の黒字を計上。改修を終えた本年度は黒字が4200万円に拡大するはずだった。

【写真説明】2年連続の赤字となった広島サンプラザ




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