もんじゅの試験運転を見送り ストレステストなどで文部科学省は29日までに、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の試験運転について、本年度の実施を見送る方針を決めた。30日に文科省幹部が福井県などを訪れ、説明する方向で調整している。 本格運転に向けた「40%出力試験」を年度内に実施する予定だったが、昨年8月に起きた燃料交換装置落下事故への対応に加え、東京電力福島第1原発事故を受けたストレステスト(耐性評価)の実施も必要になり、年度内は困難と判断した。 文科省は来年度予算で原型炉に続く実証炉の研究開発費を大幅に削減するなど、高速増殖炉研究を少なくとも1年は凍結する方針を決めている。 【共同通信】
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