公明党大阪府議団は27日の府議会代表質問で、大阪維新の会が提出した「教育基本条例案」と「職員基本条例案」について目的や効果を疑問視。「拙速に結論を出すべきでない」と慎重な対応を求めた。
壇上に立った林啓二議員は、教育基本条例案について「教育改革は(維新の主張する)政治主導でなく、人間主導でなされるべきだ」と指摘。「職員基本条例案」については「大上段に規律で縛り、押しつける手法にどのような効果があるのか」と疑問を呈した。
さらに林議員は、橋下徹知事が全面移転を断念した咲洲(さきしま)庁舎(旧WTC、大阪市住之江区)からの撤退とビルの処分を要求。「知事と大阪市長が(咲洲庁舎で)机を並べて執務できれば、府市協調のシンボルになると思う」と活用する意向を示した橋下知事に対し、「(維新が獲得を目指している)新しい大阪市長に無償で譲り受けてもらう方法もあるのではないか」と返す場面もあった。【佐藤慶】
毎日新聞 2011年9月28日 地方版