韓国軍:6隻しかない駆逐艦、運用に苦心

国会国防委国政監査で提起された七つの課題

(3)北朝鮮は西北島しょ占領訓練を実施したのか

質疑:北朝鮮軍が今年8月末、西海岸の南浦近辺で大規模な島しょ占領訓練を実施したというのは事実か。(ハンナラ党、金東聖〈キム・ドンソン〉議員)

答弁:韓民求・合参議長は「8月末に北朝鮮が実施したのは、島しょ占領訓練ではなく、一種の対地攻撃訓練だった。水上艦艇が訓練に参加したが、エアクッション艇は参加しなかった」と説明した。

真相:今年8月末に実施された訓練だけを見ると、本格的な島しょ占領訓練ではなかった可能性が高い。しかし北朝鮮は、昨年だけでも3回にわたり、ペンニョン島など西北島しょへの上陸を想定した島しょ占領訓練を実施している。韓国軍当局も、北朝鮮がさらなる挑発を仕掛けてくる場合、西北島しょへの奇襲上陸や占領を試みる可能性があるとみて、対策の整備に腐心している。

(4)北朝鮮の潜水艇侵入訓練の増加および探知の可能性

質疑:西海で北朝鮮が実施した潜水艇侵入訓練は、2008年1-8月には2回にすぎなかった。これが今年は、8月末までで50回に上る。一方、「束草」など韓国海軍の哨戒艦は、昨年8月に実施された3日間の訓練で、北朝鮮の潜水艇を全く探知できなかった。(民主党、辛鶴用〈シン・ハクヨン〉議員)

答弁:韓国軍当局は、非公式に、北朝鮮側の潜水艇侵入訓練が急増した事実を認めているが、韓国海軍の哨戒艦が北の潜水艇を全く探知できなかったというのは事実ではない、と語った。

真相:専門家らは、新型の艦艇であっても、海で潜水艦艇を探知できる確率は50%未満だと語る。その上、韓国海軍の哨戒艦や護衛艦は旧型のソナー(音響探知装置)を搭載しているため、北朝鮮の潜水艦艇を探知できる能力は極めて低い。昨年3月、北朝鮮の潜水艇による魚雷攻撃で沈没した哨戒艦「天安」も、旧型のソナーを搭載していた。

ユ・ヨンウォン記者
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