事件「よく立て直せた」「不幸中の幸い」 全日空機トラブルは“間一髪” +(1/2ページ)(2011.9.29 07:38

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「よく立て直せた」「不幸中の幸い」 全日空機トラブルは“間一髪” 

2011.9.29 07:38 (1/2ページ)
運輸安全委員会がコンピューターグラフィックスで再現した(右上から左へ、右下から左へ)傾いて降下し、一時はほぼ背面飛行をした全日空140便(同委員会提供)

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運輸安全委員会がコンピューターグラフィックスで再現した(右上から左へ、右下から左へ)傾いて降下し、一時はほぼ背面飛行をした全日空140便(同委員会提供)

 航空ショーなどで見られるスリル満点の「背面飛行」が、旅客機で起きていた。28日、運輸安全委員会が明らかにした全日空機の急降下トラブル。専門家は「よく立て直せた」と間一髪の事態だったことを指摘した。

 運輸安全委が作成したコンピューターグラフィックス(CG)によると、機体はゆっくりと左に90度近く傾いた後、一度はわずかに右方向に回復したが、再度左に傾き始めた。最終的には最大131・7度と、ほとんど裏返しになって急降下した。

 再び機体が90度前後に戻るまでに7秒ほどかかっているが、機体はこの間、大きく旋回するような軌道を描いており、乗客は遠心力で座席に押しつけられたとみられる。いわば、ジェットコースターに乗っているような状態だったのだ。元ジャンボ機機長で航空評論家の小林宏之さんは「乱気流などの場合だと急降下の際に上向きの重力がかかり、シートベルトをしていないと天井に頭を打つ乗客が出るが、今回の場合は大きく旋回しており、乗客は機内の変化に気づかなかった可能性もある」と指摘する。

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運輸安全委員会がコンピューターグラフィックスで再現した(右上から左へ、右下から左へ)傾いて降下し、一時はほぼ背面飛行をした全日空140便(同委員会提供)
運輸安全委員会がコンピューターグラフィックスで再現した、ほぼ背面飛行をする全日空140便(同委員会提供)
全日空140便が、ほぼ背面飛行をしていたことについて、謝罪する全日空の長瀬真副社長(右)ら=28日午後、国交省

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