ソウル市鍾路区鍾路5街でインターネットカフェを経営しているNさん(37)は、秋夕(チュソク=中秋節、今年は9月12日)連休を実家で過ごして店に戻ったところ、気を失うほど驚いた。約60台あったパソコンがきれいになくなっていたのだ。監視カメラはもちろん、ウォーターサーバーや菓子など、店内にあった全ての物が一度になくなっていた。
警察の捜査で、アルバイト店員のW容疑者(21)の犯行だったことが分かった。
警察によると、W容疑者はNさんが帰省していた隙に店内の備品の持ち出しを計画した。「自分は帰省しないから(連休の間)店番をする」とNさんに告げ、ほかのアルバイト店員の代わりに勤務することを申し出た。そして、インターネットの中古品売買サイトを通じて知り合ったC容疑者(23)、L容疑者(47)と共謀することを約束した。
W容疑者らは今月10日から12日にかけ、ネットカフェにあったパソコンやディスプレー63台をはじめ、計3000万ウォン(約195万円)相当の物品を全て売却した。警察の捜査を逃れるため、店の内外にあった監視カメラも処分した。
Nさんから通報を受けた警察は今月24日、W容疑者を逮捕するとともに、C容疑者とL容疑者を書類送検した。警察の関係者は「パソコンを全部盗まれたNさんは結局、廃業を余儀なくされた」と話した。