トップ |佐賀県内ニュース | ||
6月の説明番組で投稿117件をカウントせず 経産省 | ||
九州電力の「やらせメール」が問題となっている佐賀県民向けの説明番組で、主催者の経済産業省が、玄海原発の再稼働に関する視聴者からのメール、ファクスの投稿意見数を117件少なく公表していたことが28日、分かった。投稿には「やらせメール」の存在を指摘する内容が含まれていたが、放置していた。
非公表分を加えると、再稼働反対が賛成を大きく上回る。経産省は「公表していたのは番組途中に締め切って集計して番組内で伝えた数字。そもそも番組では賛否の多寡を問題にしておらず、未公表分は賛否の仕分けもしていなかった。数字をごまかす意図はなかった」と釈明している。
番組を担当した同省資源エネルギー庁原子力発電立地対策・広報室によると、未公表投稿数117件の内容の内訳は、再稼働賛成が16件、反対78件、その他が23件だった。これまで公表していた589件の意見の内訳は、賛成286件、反対163件、その他140件で、九電関係者による「やらせ」の賛成投稿141件を除くと賛成と反対は拮抗(きっこう)していた。未公表分を加えると、反対が241件になり、賛成を大きく上回る。
また、未公表分を含めた投稿の中には、やらせを指摘を指摘する意見が3件あったというが、九電への通知や事情確認はなかった。広報室は「担当者に問題意識がなく、気づかなかった」とした上で「番組終了後に投稿内容などを確認しなかった点を含め、反省したい」とした。 |
||
2011年09月29日更新 |