再審開始請求裁判。福井女子中学生殺害事件。知人男性が証言覆す。有罪根拠揺らぐ
相川哲弥ブログ。 http://blog.goo.ne.jp/jp280 2011年8月25日
名古屋高裁金沢支部で再審開始の可否が審理されている86年の福井女子中学生殺害事件で、2審の公判で「事件当日、血の付いたトレーナー姿の元被告に会った」と逆転有罪の決め手となる証言をした知人男性(46)が毎日新聞の取材に応じ「事件の夜は会っていない」と証言を覆した。2審で「会った」と証言した理由について「1審の無罪判決後、福井県警に呼び出されて警察側のストーリーを押しつけられ、自分の記憶が間違っていると思った」と説明。有罪の根拠が大きく揺らぐことになる。
再審請求しているのは、殺人罪で懲役7年の有罪が確定・服役した前川彰司さん(46)。
公判記録などによると、男性は当初、県警の調べに「事件直後、血の付いたトレーナーを着た前川さんに会った」と証言。1審途中でこれを否定し、「事件の夜は同僚と福井市内のうどん屋に行った後、朝までドライブした。その日は前川さんを見ていない」と述べたが、2審では捜査段階の供述に戻った。
男性の説明によるとうどん屋で知り合いの男女の痴話げんかを見た後のドライブ中、事件発生に伴う県警の検問に引っかかったことから、事件当日の記憶ははっきりしており、当初から「その日は会っていない」と思っていた。しかし、捜査員や前川さんの関与を最初に警察に話した元暴力団組員から、前川さん逮捕以前の事情聴取で「会ったはず」「うどん屋は別の日」などと言われ続け「自分の勘違いかもしれない」と思うようになった。
無罪判決を出した1審・福井地裁の公判では、弁護人に促されて記憶通り話したが、2審が始まる前に県内の警察署に呼び出され、再度「事件のあらすじ」の説明を受けた結果、記憶と違う証言をしてしまったという。
男性は「県警の説明は元組員の供述がベースにあり自分の話は信用してもらえず、洗脳された感じになった。これまでずっと本当でないことを証言したと思ってきた」と打ち明けた。また捜査員から「話してくれれば何か違法行為があっても見逃す」という趣旨の話もされたとしている。
当時の福井県警刑事部幹部や捜査本部幹部らは「捜査は適正だった」と話している。【古関俊樹、橘建吾、松井豊】
◇福井女子中学生殺害事件とは
福井市内の市営団地で86年3月19日夜、女子中学生(当時15歳)が、自宅にあった包丁で顔など45カ所を刺されるなどして殺害された。福井県警は1年後、知人らの証言などから前川彰司さんを殺人容疑で逮捕。前川さんは一貫して容疑を否認し、90年9月の1審・福井地裁で無罪となった。しかし、95年2月に2審・名古屋高裁金沢支部で懲役7年の逆転有罪判決を受け、97年11月に最高裁が上告を棄却し、確定した。前川さんは出所後の04年7月、同支部に再審を請求。今秋にも決定が出る可能性がある。
2節。相川の意見。
再審裁判(確定した刑事裁判判決をやり直す裁判)歯、いきなり、始まるわけではなく、
まず、(普通は)被疑者が、『再審請求裁判』=『刑事裁判のやり直しを始めることを求める裁判』を、起こして、
その裁判で、『再審裁判をはじめる』決定(判決)を出した場合に、
再審裁判(やり直し刑事裁判)が始まる。
このニュースの場合は、『再審請求裁判』を行っているところです。
ニュースの中に『捜査員から「話してくれれば何か違法行為があっても見逃す」という趣旨の話もされた』と言うことは、利益誘導です。
警察が、あらかじめ想像した犯罪の手順を、被疑者に強要して、認めさせるニュースは、タビタビ有る。
海上自衛隊のイージス艦「なだしお」が、漁船と衝突して沈没させた事件で、海上保安庁の取調べを受けた海上自衛官が
『全然たずねていないことを書いた調書を前もって書いてあって、『この調書に署名しなさい』と迫られることがタビタビ有った』と言うニューすも有る。
9節。資料出典。
別の記事『インターネット版のニュース記事を、記憶容量が最小のファイルに保存・整理』(2010年02月19日)
クリック
を使って、
(記事がインターネットから削除されないうちに)ファイル保存・整理してください
毎日新聞 『<福井女子中学生殺害>知人男性が証言覆す 有罪根拠揺らぐ』 2011年8月25日
クリック
相川哲弥ブログ。 http://blog.goo.ne.jp/jp280 2011年8月25日
名古屋高裁金沢支部で再審開始の可否が審理されている86年の福井女子中学生殺害事件で、2審の公判で「事件当日、血の付いたトレーナー姿の元被告に会った」と逆転有罪の決め手となる証言をした知人男性(46)が毎日新聞の取材に応じ「事件の夜は会っていない」と証言を覆した。2審で「会った」と証言した理由について「1審の無罪判決後、福井県警に呼び出されて警察側のストーリーを押しつけられ、自分の記憶が間違っていると思った」と説明。有罪の根拠が大きく揺らぐことになる。
再審請求しているのは、殺人罪で懲役7年の有罪が確定・服役した前川彰司さん(46)。
公判記録などによると、男性は当初、県警の調べに「事件直後、血の付いたトレーナーを着た前川さんに会った」と証言。1審途中でこれを否定し、「事件の夜は同僚と福井市内のうどん屋に行った後、朝までドライブした。その日は前川さんを見ていない」と述べたが、2審では捜査段階の供述に戻った。
男性の説明によるとうどん屋で知り合いの男女の痴話げんかを見た後のドライブ中、事件発生に伴う県警の検問に引っかかったことから、事件当日の記憶ははっきりしており、当初から「その日は会っていない」と思っていた。しかし、捜査員や前川さんの関与を最初に警察に話した元暴力団組員から、前川さん逮捕以前の事情聴取で「会ったはず」「うどん屋は別の日」などと言われ続け「自分の勘違いかもしれない」と思うようになった。
無罪判決を出した1審・福井地裁の公判では、弁護人に促されて記憶通り話したが、2審が始まる前に県内の警察署に呼び出され、再度「事件のあらすじ」の説明を受けた結果、記憶と違う証言をしてしまったという。
男性は「県警の説明は元組員の供述がベースにあり自分の話は信用してもらえず、洗脳された感じになった。これまでずっと本当でないことを証言したと思ってきた」と打ち明けた。また捜査員から「話してくれれば何か違法行為があっても見逃す」という趣旨の話もされたとしている。
当時の福井県警刑事部幹部や捜査本部幹部らは「捜査は適正だった」と話している。【古関俊樹、橘建吾、松井豊】
◇福井女子中学生殺害事件とは
福井市内の市営団地で86年3月19日夜、女子中学生(当時15歳)が、自宅にあった包丁で顔など45カ所を刺されるなどして殺害された。福井県警は1年後、知人らの証言などから前川彰司さんを殺人容疑で逮捕。前川さんは一貫して容疑を否認し、90年9月の1審・福井地裁で無罪となった。しかし、95年2月に2審・名古屋高裁金沢支部で懲役7年の逆転有罪判決を受け、97年11月に最高裁が上告を棄却し、確定した。前川さんは出所後の04年7月、同支部に再審を請求。今秋にも決定が出る可能性がある。
2節。相川の意見。
再審裁判(確定した刑事裁判判決をやり直す裁判)歯、いきなり、始まるわけではなく、
まず、(普通は)被疑者が、『再審請求裁判』=『刑事裁判のやり直しを始めることを求める裁判』を、起こして、
その裁判で、『再審裁判をはじめる』決定(判決)を出した場合に、
再審裁判(やり直し刑事裁判)が始まる。
このニュースの場合は、『再審請求裁判』を行っているところです。
ニュースの中に『捜査員から「話してくれれば何か違法行為があっても見逃す」という趣旨の話もされた』と言うことは、利益誘導です。
警察が、あらかじめ想像した犯罪の手順を、被疑者に強要して、認めさせるニュースは、タビタビ有る。
海上自衛隊のイージス艦「なだしお」が、漁船と衝突して沈没させた事件で、海上保安庁の取調べを受けた海上自衛官が
『全然たずねていないことを書いた調書を前もって書いてあって、『この調書に署名しなさい』と迫られることがタビタビ有った』と言うニューすも有る。
9節。資料出典。
別の記事『インターネット版のニュース記事を、記憶容量が最小のファイルに保存・整理』(2010年02月19日)
クリック
を使って、
(記事がインターネットから削除されないうちに)ファイル保存・整理してください
毎日新聞 『<福井女子中学生殺害>知人男性が証言覆す 有罪根拠揺らぐ』 2011年8月25日
クリック