ライフ【カキ、再生へ】(1)40年前の「恩返し」ルイ・ヴィトンが支援の手+(1/4ページ)(2011.9.26 19:37

  • [PR]

[ライフ]ニュース トピック:東日本大震災

  • メッセ
  • 印刷

【カキ、再生へ】
(1)40年前の「恩返し」ルイ・ヴィトンが支援の手

2011.9.26 19:37 (1/4ページ)
津波で大きな被害を受けたカキ養殖場に立つ畠山重篤さん=3月24日、宮城県気仙沼市

クリックして拡大する

津波で大きな被害を受けたカキ養殖場に立つ畠山重篤さん=3月24日、宮城県気仙沼市

 宮城県気仙沼市の湾で牡蠣(かき)・帆立養殖業に従事する傍ら、「森は海の恋人」をスローガンに漁師の植樹活動を先導してきた畠山重篤さん(67)。豊かな漁場を守るためには、まず山と川を自然に近い状態に戻さなければならない-。その取り組みと信念を、数多くの著作に綴(つづ)ってきたエッセイストでもある。

 東日本大震災の大津波により、父から受け継いだ養殖施設は全壊。牡蠣を育てるための筏(いかだ)はすべて沖へ流されてしまった。

 あれから半年あまり。リアス式の静かな湾ではいま、真新しい筏が浮かび、その下で小さな牡蠣がすくすく育っている。

 震災後、畠山さんらのもとに、意外なところから支援の手が差し伸べられた。フランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトン。同社は三陸の惨状を知ると、あるエピソードを思い出したという。40数年前、フランス名産のブルターニュの牡蠣がウイルス性の病気で壊滅状態に陥ったとき、宮城県産の種牡蠣によって救われた経緯があったのだ。「今度はフランスが助ける番」と話すのは、今年還暦を迎えるルイ・ヴィトン家5代目当主、パトリック・ルイ・ヴィトンさん。畠山さんとともに、牡蠣再生にかける思いを語ってもらった。(SANKEI EXPRESS・黒沢綾子)

 --ブルターニュ産の牡蠣(かき)が宮城種とは知りませんでした

パトリック・ルイ・ヴィトン氏(以下P) ヴィトン家は皆、牡蠣が大好きなので当然知っていましたよ。私も常時、牡蠣を開けるナイフを携帯しているくらいです。

このニュースの写真

津波で大きな被害を受けたカキ養殖場に立つ畠山重篤さん=3月24日、宮城県気仙沼市
ルイ・ヴィトン家5代目のパトリック・ルイ・ヴィトンさん(右)と「森は海の恋人運動」を推進する漁師、畠山重篤さん=東京都内

関連ニュース

関連情報

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital