ことし5月、大阪府門真市で生後3か月の次女に虐待を加え死亡させたとして25歳の父親が傷害致死の罪で起訴されました。一方、母親については処分保留で釈放されました。

傷害致死の罪で起訴されたのは、大阪府門真市の無職　藤山郁弥被告（25）です。

起訴状によりますと、藤山被告はことし5月、門真市の自宅で生後3か月の次女琉花ちゃんの体を前後に強く揺さぶり、布団の上に放り投げる暴行を加え死亡させたとされます。

郁弥被告と同じく傷害致死などの容疑で逮捕されていた22歳の母親については処分保留で釈放されました。

警察の調べでは、琉花ちゃんの体には数10か所の打撲の痕や顔や胸にも皮下出血があったということで、郁弥被告は容疑を認めているということです。

小切手などを担保にして、中小企業の経営者などに金を貸し付ける「ヤミ金融」を営んだとして、岡山市の男ら8人が逮捕されました。1億円以上の利益を得ていたとみられます。

貸金業法違反などの疑いで逮捕されたのは、岡山市の児玉和夫容疑者(41)ら8人です。

警察によりますと、児玉容疑者らはことし4月、貸金業の登録がないのに大阪市の会社経営の男性に金を貸し付け、法定のおよそ6倍の利息を受け取った疑いがもたれています。

児玉容疑者らは中小企業の経営者らに対し、ＦＡＸや電話で融資を持ちかけ、小切手を担保にして金を貸したうえ、返済が滞ると仲間の業者から金を借りさせる、いわゆる「システム金融」を展開していました。

8人は全国のおよそ340人に3億円以上を貸し付けて、およそ1億円の利益を上げていたとみられます。

土砂崩れダムへの警戒が続く奈良県五條市の大塔町で28日、一時帰宅が実施されました。
避難を余儀なくされている住民は、久しぶりに自宅に戻りました。

５人が死亡し、７人が行方不明となっている大塔町の宇井地区。
午後１時半、生々しい傷跡が残る被災地に住民たちの姿が戻りました。
この地区に避難指示が出て以来、20日ぶりのことです。

【荷物を詰め込む住民たち】
「通帳とか印鑑な。包んだまま持っていき、分からなくなるから」
【仏壇に手を合わせた住民】
「自宅は久しぶり。何とも言えんのう」

大塔町では、赤谷地区にできた土砂崩れダムに決壊の恐れがあるとして、今月16日に宇井地区を含めた３つの地区が警戒区域に設定されました。
27日に一部が解除されましたが、避難指示や勧告は出されたままで、28日は60
人の住民が、一時帰宅を認められました。

【食器を洗う住民】
「洗っていなかった。（Ｑいつのご飯？）今月４日の朝」

消防隊が警戒する中、住民は土砂崩れのあった場所に向かい、花を手向けました。

【現場に花を手向けた住民】
「一時帰宅がうれしいというのもあるけど、あまりに風景が変わりすぎてるので、つらい。もう帰って来れないと思い知らされたようで、切ない」

住民たちは、車いっぱいに荷物を積み込み、また避難所へ。
わずか２時間の一時帰宅となりました。

【一時帰宅を終えた住民】
「あっという間だったので、何も考えずに荷物だけ。これから寒くなるので冬物だけ持ってきた」
「家に戻りたいことはない。外の風景が変わってないから」

大塔町では、当面の間、避難指示が解除される見込みはなく、住民たちが故郷に戻る目途は立っていません。

また、同じように土砂崩れダムへの警戒が続く十津川村と野迫川村では、29日、一時帰宅が実施される予定です。

今回の水害では、多くの住宅や店舗が水に浸かりました。
そんな中、被災地では生活再建に向けて住民たちが歩み始めています。

床上浸水4598棟、床下浸水3200棟。
和歌山県では、多くの住宅や店舗が水に浸かりました。
日高川町にある酒店にも濁流は押し寄せ、店は２ｍ以上も浸水しました。

【中尾酒店・中尾町子さん】
「１階が水没してして１階にあるものは全部だめになった。水は引いたが、商品は下に落ちていたり販売機の中で濡れたままだったりしていた」

商品の中身に影響はないものの全てが泥にまみれ、売るのは難しくなりました。
そこで、和歌山県の職員たちがポケットマネーを出し合い、被災地のこうした飲料水を定価で買い取る動きを始めています。
中尾さんの店からは、1500本が買い取られました。

【中尾さん】
「きれいにはしたけれど１回はそうなった商品。それを買ってもらえることにすごく感謝している」

【買い取りに来た和歌山県職員】
「大変な中で喜んでいただけることに取り組めてうれしく思う」

職員たちは買い取った飲料水を自分たちで飲むほか、ボランティアにも提供します。



一方、新宮市にも浸水からの復旧のために動き回る人がいます。
畳店を営む栗栖昭一さんは、店が水に浸かりながらも急いで機械を直し仕事を再開。
被害を受けたお客さんのため、水害発生から１日も休まず畳づくりを続けています。

【栗栖さん】
「体がもたない。お客さんは“体気ぃつけなはれ”と言うが、みんな“ウチは一番先にしてや”と言う」

水害直後からの注文は1000件以上。
独り暮らしの高齢者も多く、従業員は畳を敷いたあとの家具の配置まで手伝います。

【注文した客】
「（畳替えの前は）踏んだらブヨブヨ浮く状態だった。週末と言っていたから“まだかな”と思っていたら、早く来てくれて有難い」

家が流された地域では、これから家の建て直しが当分続くことになります。

台風12号による豪雨で７人が行方不明となっている奈良県十津川村では、これまであまり手が及んでいなかった和歌山県との県境付近の重点捜索が行われました。

十津川村では28日朝、地元の消防団がボートで熊野川の下流の捜索に出発しました。
台風12号による豪雨で、十津川村では今も７人が行方不明で、28日は消防団や警察など約160人が和歌山県との県境まで範囲を広げて捜索しました。

【消防団員】「顔見知りも息子の同級生も行方不明になっているので、どうしても見つけてやりたいという気持ちで」

また、十津川村から約23キロ下流の和歌山県内では和歌山県警も捜索に加わりました。
しかし、夕方までに行方不明者の発見には至らず、29日は再び村の周辺を重点的に捜索するということです。

ＪＲ新大阪駅に、大阪の人気店が揃ったフードコートがオープンすることになりました。

熟練の手つきで次々とひっくり返されるのは『道頓堀くくる』のたこ焼き。

そして薄味のなかにコクと旨みを合わせもつ道頓堀の名店『今井』のうどん。

【記者リポート】
「多くのビジネスマンや旅行客が利用する新大阪駅の構内では、大阪の名物を味わえるフードコートがオープンします」

「大阪のれんめぐり」と名付けられたこのフードコート。
新幹線の待ち時間などに”大阪名物”を一挙に楽しめるようにと、ＪＲ新大阪駅のいわゆる「駅ナカ」に作られました。

【東京から出張できた男性】
「大阪に来たら基本たこ焼きです。ちょっと寄ってみようかなと思います」
【静岡から出張で来た男性】
「大歓迎です」


新世界の元祖串かつ『だるま』。
創業80年以上にわたって受け継がれてきた味です。
【元祖串かつ・だるま 上山勝也会長】
「新大阪駅は大阪の表玄関ですから、地方からいらっしゃった方が大阪らしいなっていうのがあったらおもしろいですよね」

このほかにもネギ焼きで知られる『やまもと』など、５店舗ながら人気店が勢揃い。

そんな並みいる大阪名物の中になぜか加わっていたのが「カレー」

【記者リポート】
「こちらが新たな大阪名物に名乗りをあげているというカレーです」
【たむらけんじさん】
「うまいでしょ？」
【記者】
「おいしいです」
【たむらけんじさん】
「感想が遅い！」

『炭火焼肉たむら』の肉を使った「たむらのカレー」。
カレーを店で出すのはこれが初めてです。

これで新大阪駅が変わるのでしょうか？
「大阪のれんめぐり」は29日オープンです。

大阪府内での交通事故のうち自転車による事故が３割を越えています。
そんな現状を打開しようと謎のヒーローが登場しました。

警察署から突如現れた怪しい二人組。
交通事故を未然に防ぐため現れたニューヒーロー。
その名も「セーフィティ・ザ・サイクルマン」と飲酒運転「ぼくめつくん」です。

実はこの２人、大阪府堺警察署の交通課に勤める警察官なんです。
（Ｑ普段は２人どういう関係なんですか？）「上司で部下です」

府内では、８月末時点で約33000件の交通事故が起きていて、そのうち３割が自転車による事故です。
そこでサイクルマンはすかさず市民にビラを！

「出会い頭の事故多いんで気を付けたって」（サイクルマン）
「スパイダーマンかと思った。子どもが喜んでいいと思う」（市民）

身長192cm、体重130kgと巨体の「サイクルマン」。
特に必殺技はありませんが、市民の安全を守るため汗をかき続けます。

ファイル共有ソフトを使って人気テレビアニメの動画をインターネット上に無断で公開したとして、小学校教師の男が兵庫県警に逮捕されました。

著作権法違反の疑いで逮捕されたのは、石川県金沢市の小学校教師・宮岸幸平容疑者（32）です。
宮岸容疑者はファイル共有ソフト「Ｓｈａｒｅ」を使って、人気テレビアニメ「けいおん！！」などの動画３本をインターネット上に無断で公開した疑いがもたれています。
調べに対し宮岸容疑者は「自分がたくさんアップしたら他の人も動画をアップしてくれるので、欲しいものがダウンロードしやすくなる」と容疑を認めているということです。

宮岸容疑者のパソコンなどからは他にも約1000本の動画が見つかり、兵庫県警は違法な公開を常態的に行っていた疑いもあるとみて調べています。

神戸市垂水区の交差点でミニバイクの女性が軽自動車にはねられ死亡しました。車は現場から逃げています。

２８日午前１１時１５分ごろ、垂水区西舞子４丁目の交差点で「バイクと車が接触し、車が逃げた」と通行人から通報がありました。
救急隊が駆けつけると、６５歳くらいの女性が意識不明の状態で倒れていて、病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました。
警察によりますと、南から来た軽自動車が西から走ってきたミニバイクをはね、車はそのまま北へ走り去ったということです。

【現場近くの人】「コーンという音だけでなく、ひきずるような音でガチャガチャ・ギギギギと…」

別の目撃者によると、軽自動車は黒色で「車側の信号が赤だったと思う」と話しているということです。
警察は死亡ひき逃げ事件として捜査しています。

大阪市天王寺区の市バス事務所で交通局の職員が殺害された事件で、事務所を訪れた男が包丁を所持しているという情報が交通局に伝えられていなかったことがわかりました。

生野区の自称アルバイト・森岡泰臣容疑者（２０）は２６日、天王寺区の市バスの事務所で交通局の助役・江本聡志さん（４８）の胸を包丁で刺し、殺害したとされます。
警察などによると、森岡容疑者は包丁を持って事務所を訪れたにもかかわらず、職員は交通局に刃物を持っている状況などを伝えないまま応援を要請し、これを受けた交通局は江本さんに事務所に向かうよう指示しました。
そして江本さんが事務所に到着した直後、森岡容疑者に襲われました。

【交通局の担当者】「（森岡容疑者がが）包丁を持っているという情報は入っていなかった。そういう情報が事前にキャッチ出来ていれば（江本さんを）行かせていない」

これについて、交通局は「職員の気が動転していたかもしれない」と話しています。

トップクリエーターがデザインした京都の有名ブランドのカバンを売って、東日本大震災の復興に役立てようというチャリティーオークションが開かれています。

ダイナミックに描かれた個性豊かなアート作品のキャンバスとなっているのは、京都の有名ブランド「一澤信三郎帆布」のカバンです。
日本のトップクリエーター１０人がデザインし、オークションの商品として出品されたもので、売上金は全て東日本大震災の被災地に寄付されます。
入札は３万円からのスタートで、会場にある「入札ボックス」に希望の金額を記入して投函する仕組みとなっています。
こちらは芸術家・ヤノベケンジさんの作品です。
また、現在陶芸家として活躍している細川護煕・元首相のカバンもあります。
オークションは京都��島屋で、来月２日まで行なわれています。

「平成の大修理」が行われている国宝・姫路城の天守閣は、当初の想定よりも傷みが激しかったことが分かりました。

２８日、報道陣に公開されたのは、姫路城天守閣の上層にあたる５〜６階の部分です。
屋根瓦と漆喰の壁が撤去され、下地がむき出しになっています。
姫路市によりますと、６階を解体調査したところ、長年の風雨にさらされて壁の下地が全面にわたって腐食していることがわかり、全て作り直すことになりました。
また、半世紀ぶりに下ろされたあと修復して再利用する予定だった２体の鯱（しゃちほこ）は、折れた部分や多くのひび割れが見つかりました。
鯱や鬼瓦は新調されるものの工事の期間に影響はなく、年末ごろには瓦の葺き直しが始まる予定です。
「平成の大修理」は２０１５年３月末に完了する見込みです。