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3.11大震災
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JR常磐線 宮城・山元町長、内陸迂回案に理解求める

 宮城県山元町の斎藤俊夫町長は5日、町役場で記者会見し、東日本大震災の影響で亘理駅以南が不通となっているJR常磐線の山下駅までの暫定復旧について「現実的ではない」と述べ、町が示した内陸迂回(うかい)ルート案への理解を求めた。暫定復旧は沿線住民が求めている。
 斎藤町長は「現在の山下駅には、交通の結節点になることができる機能が備わっていない」と説明。「できるだけ早い時期に町内に新しい駅をまず一つ造り、南の自治体につないでいければいい」と話した。
 津波で壊滅した町内の山下駅、坂元駅の駅舎については「1カ所への集約は難しく、二つの駅が不可欠」と強調。新たな駅舎の位置は山下駅を国道6号の東側、坂元駅を西側とする方向で検討する考えを示した。
 仮設住宅については、追加で建設中の83戸が今月12日までに完成するとの見通しを示した上で「お盆までには希望者全員が入居できる」と述べた。
 町内で1カ所残っている避難所は、自宅の修理を待つ被災者がいることから当面運営を続ける。
 町は土地利用計画などを盛り込んだ復興基本方針を決めた。早ければ今月下旬にも町民説明会を実施する。


2011年08月06日土曜日

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