国土交通省は3月28日、新幹線、東北線・常磐線をはじめとした在来線の復旧状況を発表した。これによると、東北新幹線は「東京−那須塩原」と「盛岡−新青森」で運転中、秋田新幹線は「東京−新潟−秋田−盛岡」で運転中、山形新幹線は4月上旬に「福島−新庄」運転再開予定となっている。

東北新幹線は「那須塩原−福島」をできるだけ早く部分開業できるよう復旧作業中で、全線早期復旧のため、東北運輸局長は必要なJRの自動車を円滑な給油が可能となる「緊急車両」として指定した。

東北・山形・秋田新幹線の主な被害・復旧状況(3月28日13時30分現在判明分)

在来線である東北線は、「上野−黒磯」「青森−盛岡−一ノ関」で運転中で、日本海側の幹線(羽越線・奥羽線)から青森経由で一ノ関まで利用可能。29日は「郡山−本宮」、31日「仙台−岩切」、4月2日は「岩沼−仙台」、4月上旬は「本宮−福島」「安積永盛−郡山」「岩切−利府」の運転再開が予定されている。

常磐線は「上野−土浦」で運転中で、4月上旬に「土浦−勝田」の運転再開が予定されている。「いわき−岩沼(133キロメートル)」は津波により、駅舎・レールの流失など、ほとんどの鉄道施設が壊滅的な被害を受けている。さらに、同区間の「四ッ倉−鹿島」は福島原発の規制区域内に位置しているため、被害状況を把握できてない。こうした事情から、常磐線は全線復旧の目途が立っていない。

常磐線の被害・復旧状況(3月28日13時30分現在)

その他の在来線の運転再開状況は次の通り。

東北線、常磐線の主な被害・復旧状況(3月28日13時30分現在判明分)

東北地方の主な旅客鉄道路線の運行状況(3月28日13時30分現在判明分)