全日空、異常な傾きを翌日把握…隠蔽は否定
2011年9月29日(木)7時25分配信 読売新聞
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全日空140便(エアーニッポン運航)が異常に傾き失速寸前になったことについて、全日空側がトラブル翌日には把握していたにもかかわらず、公表していなかったことが分かった。
全日空の長瀬真副社長とエアーニッポンの内薗幸一社長らが28日夜、東京・霞が関の国土交通省で記者会見を行い明らかにした。飛行データなどでトラブル翌日の7日には、機体の異常な姿勢を確認したが、同日夜の報道発表の際には、「傾きの詳細はわからない」として説明をしなかった。
これについて、長瀬副社長らは「お客様に隠蔽しようとしたわけではなく、運輸安全委の調査中の事案のため説明できなかった」と釈明を繰り返した。
また長瀬副社長は今回のトラブルについて「かなり危機的な状態だったと認識している」と頭を下げた。さらにトラブル発生が深夜だったことから、社内連絡や国交省への報告なども遅れたことを明かした。