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【プロ野球】タカ3連勝でM3 30日Vへ前進2011年9月29日 紙面から ◆ソフトバンク7−0日本ハム
パ・リーグは28日、首位のソフトバンクが2位の日本ハムに快勝、優勝へのマジックナンバーを「3」とした。最短の優勝決定は30日。ソフトバンクは29日の日本ハム戦、30日の西武戦(西武ドーム)に勝てば、2年連続リーグ優勝が決まる。 歓喜の瞬間が大きく近づいてきた。2位日本ハムに2連勝し、マジックは3。「やっと見えてきたという感じだな」。秋山監督も、ゴールがはっきりとイメージできてきたようだ。 和田は冷静な投球で順調にゼロを並べた。「自分が乗り遅れるわけにはいかないですからね。気持ちよく投げさせてもらいました」。追い求めるものは、はるかかなたにある。連続無失点イニングを16に更新し、自身3連勝で今季14勝目を手にした。 「点を取ってもらったので、本来なら一人で投げきらないとですね。7回で(マウンドを)降りたのは反省です」。ライバルチームとの直接対決に連勝し、優勝マジックは3までこぎつけた。リーグ連覇を確信したファンが、勝利に酔いしれる。そんな状況とは対照的に、和田は自身の投球を戒めた。目先の1勝に一喜一憂しない。その積み重ねが、球界を代表する左腕にまで上り詰めさせた。 勝負どころを、誰よりも心得ている。1点リードで迎えた4回。安打と四死球で1死満塁のピンチ。打席には、一振りで流れを変える力が備わってきた中田。「流れが悪くなりかけたところでしたから」。絶対に打たれてはいけない場面。和田はギアを入れ替えた。最後は外角いっぱいへ直球を投げ込み、見逃し三振に仕留めた。 「チェンジアップにタイミングが合ってなかったし、チェンジアップのイメージを付けておけば大丈夫と。いい形で三振が取れた。あれですごく楽になった」。左腕史上最速100勝投手の経験値が存分に詰め込まれた、ピンチ脱出法だった。 和田は7回までスコアボードにゼロを並べ、中継ぎ陣にバトンをパス。終わってみれば、今季チーム25度目の完封勝利で、球団では南海時代の1948年にマークしたシーズン記録を更新。「できるなら最短で優勝したい」。和田の、そしてチームの思いが成就する日も、すぐそこだ。 (石田泰隆) PR情報
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