おでかけニュース 【9月29日03時11分更新】

勝者に八十吉氏の九谷焼カップ 2日の全国かるた北國大会

三代八十吉氏の作品を生かした小松市長杯(左)と、自ら制作した「小松市議会議長杯」を紹介する四代徳田八十吉氏=同市金平町
 10月2日に小松市で開催される全国かるた競技北國大会(全日本かるた協会、本社、 財団法人県芸術文化協会など主催)の優勝カップが、彩釉磁器(さいゆうじき)人間国宝 三代徳田八十吉氏と四代徳田八十吉氏の彩釉カップで制作された。今年から会場を白山市 などから小松市桜木体育館に移したことを記念して寄贈され、九谷焼の発信と栄冠を目指 す参加者の意欲を高める。

 A級(4段以上)の優勝者には「小松市長杯」として三代八十吉氏、B級(2、3段) を制した選手には「小松市議会議長杯」として四代八十吉氏の優勝カップを贈る。

 三代八十吉氏の作品は高さ33・5センチ、口径20センチで、紫色から紺色に変わる グラデーションが特徴。四代八十吉氏の作品は高さ28センチ、口径19・5センチで緑 色の濃淡が鮮やかなカップに仕上げた。四代八十吉氏が各カップのイメージに合う百人一 首の和歌の一部を書き込んだ。

 県かるた協会によると、参加選手が5年前の200人弱から今年は約230人に増え、 従来の会場が手狭になったことなどにより、会場を桜木体育館に移すことにした。

 四代八十吉氏は「全国の人に小松を発信するとともに、東日本大震災後に大会が開ける ことに感謝して頑張ってほしい」と話した。


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