イチロー、“あの”球審にやられた　ＷＢＣのデビッドソンに皮肉連発

　イチローの脳裏に５年前の悪夢がよみがえった。７回第４打席の２球目。振りかけたバットをしっかり止めたが、ストライクの判定。ジャッジしたのは０６年ＷＢＣ第１回で物議を醸す判定を連発したデビッドソン球審だ。

　「そりゃストレスかかるわね、ああいうのは。桑田さんもビックリするくらい打席でブツブツ言ってましたよ」。釈然としない状況だったが、イチローはこの打席で意地の二塁内野安打。残り３試合で今季通算１８２安打を放った。試合後も話題はデビッドソン球審に終始。イチローは「あのデビッドソン？　そりゃあの顔見たら、おっ、て思うよ（笑）。そういうもんでしょう、人間だからね。“あの”でしょう。まさに“あの”ですよ。それ以上の“あの”はないね」と皮肉たっぷりに“あの”を連発していた。

　（シアトル秋野未知）