前々回のインタビューで、印象的だったのが「立地の特性を活かし、大きなスケールで街の空気感を変えていきたいと思っています」という中島さんのコメント。同様に、福地さんも「私たちは、“カフェを運営する”ことが目的ではないんです」と言います。「人が集まる場所を作りたい。その思いを実現するためのカフェなんです」と。
東京スカイツリーができたことで、TOKYOという街の東側に注目が集まっていますが、これはTOKYOに限った流れではないそう。
「世界的に見ても、LONDONでは『East End』、PARISでは『マレ地区』など、現在大都市でカルチャーシーンを引っ張っているのは、東エリアなんです。
私たちは『同じように、東京でもそういう動きがあってもいいのでは?』と思いながら、以前から物件を探していました。
そしてここ墨田川周辺でも『街を元気にしていこう、盛り上げていこう』という気運が高まっていたこともあり、Mirrorをスタートさせるタイミングと合致しましたが、人が集まってきていると実感しています」。
Mirror内「Cielo y Rio(シエロ イ リオ)オープン以来、着実に人の流れを作りつつありますが、そんな中、時差的にオープンした「RIBAYON(リバヨン)」。
「社内でも『Cielo y Rioの食後、二軒目使いできる店が必要』ということを話していました。ということでできたのが、RIBAYONなんです」。
通常のショットバーではなく、あえて卓球のアイデアは、「私たちの代表が『意外と盛り上がるよ』と発案したものです」。朝帰りする夜遊びから朝活へ、ライフスタイルやそれに対する意識が変わっていく現在、バーのスタイルも自由であっていいと気づかされます。
また、福地さんは「Cielo y Rioのお客さまにとっても『上階に卓球ができるバーがある』ことで、いろいろなシチュエーションが選べます」と。Mirrorの楽しみ方への配慮は、コンセプトそのもの。
オープン直前の内覧会は、「近所の町内会の方などにお集まりいただいて、内輪でのお披露目会を行いました」という地元密着のMirror。時代の流れや旬のもの、情報をよみとりその進化していくプロセスさえも見せていくプロジェクトとしてあえて未完成でオープンした“Mirror”。
今後も、シェアオフィス、ルーフトップバーなど注目のコンテンツがオープン予定です。
「初めから中身を決め込んでMirrorをお客さまにご提案するのではなく、来てくださる方々の意見をうかがって、Mirrorを作っていきたいと思っています」。また「私たちは、カフェという“商売”をするために、ここにMirrorをオープンさせたのではなく、西から東へと活気の流れが変わっている今、 “人ありき”のムーブメントを後押ししていきたいと考えています」と、福地さんはお答えくださいました。
株式会社バルニバービ http://www.balnibarbi.com/
Cielo y Rio(シエロ イ リオ) http://www.cieloyrio.com/
RIBAYON(リバヨン) http://www.ribayon.com/
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