高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第35回 カード社会
診察券やクレジットカードなど、たくさんのカードを使って
お父さんと「ババ抜き」を始めた純くん。
そんな2人のところにお母さんが怒りながらやってきました。
さて、何があったのでしょうか?
現代は「カード社会」と言われるほど、さまざまなカードによるサービスが提供されています。
今回は現金のかわりに支払いをするためのカードについて勉強していきましょう。
支払い方法には現金以外に、銀行振り込みや小切手など、さまざまな方法があります。
最近ではさまざまなカードを使って手軽に支払いを行うこともできるようになってきています。
現金のかわりに支払いに使うことができるカードには大きく分けて3つの種類があります。
(1)プリペイドカード
(2)デビットカード
(3)クレジットカード
簡単に言うと、プリペイドカードは「事前に」、デビットカードは「使った時に」、クレジットカードは「後で」お金を支払います。
クレジットカードを利用することは、借金をするということです。
しかし、上手に利用すればクレジットカードには便利な面もいろいろあります。
例えば、電気やガスなどの公共料金やインターネットのプロバイダ料金など、毎月かかるお金はクレジットカードで支払えば、支払いに行く手間がはぶけます。
また、お店で買い物をする時に現金がない時にも便利です。
今回はクレジットカードを使ったことがないというコナンちゃんが、
クレジットカードを初体験しました。番組でチェックしてみてくださいね!
コナンちゃんが、「クレジット産業協会」(クレジットカードをより便利に使えるように活動している団体)の与口真三(よぐち しんぞう)さんにお話を伺いに行きました。
クレジットカードは日本で3億枚以上が発行されています。
クレジットカード会社は利用者を審査し、支払い能力を確かめてからクレジットカードを貸し出します。
その信用があるからこそ、現金を渡さなくても、クレジットカードを確認するだけで、買い物ができます。
利用するときに注意する点として、以下のようなことがあります。
(1)契約内容を確認する
(2)カードの利用には署名が必要
(3)金額を確認してから署名する
クレジットカードは、信頼に基づいて貸してもらっているものです。
使い方を誤ると、信頼を失いカードが持てなくなることもあります。
信頼を失わないように、きちんとした使い方を心がけましょう。
クレジットカードの支払い方法には、「一括払い」「分割払い」「リボ払い」があります。
例えば3万円の買い物をしたとします。
このとき、
一括払い → 毎月指定した日に3万円が引き落とされます。
分割払い(3回) → 3万円に利子を付けた金額を3回に分けて支払います。
リボ払い → 毎月の支払額を契約時に決めておきます。
今回は1万円とします。
すると、商品の代金3万円に利子を合わせた金額から
毎月1万円づつ支払います。
1万円づつ3回支払い、残った分を4回目に支払うことになります。
番組では、さらに追加して商品を購入した場合についても説明していますので、
チェックしてみてくださいね。
一人暮らしはお金の管理も大切です。
コナンちゃんの節約方法、番組でチェックしてみてくださいね!
ここで言う債務とはお金を返す義務のことです。
カードの使いすぎも多重・多額債務に陥る一つの原因です。
お金を貸す会社は、利用者ごとにいくらまでお金を貸せるか限度を決めています。
それを限度額といいます。
A社から限度額いっぱいまでお金をかりている人がいるとしましょう。
しかし、自分の収入では返済できず、B社からお金を借りて返済にあてました。
今度はB社に返済するためにC社からお金を借りました。
C社にも返済ができず…
このようにいくつもの会社から借金をしてしまうことを多重債務。
金額がふくらんでしまい返済できる金額を越えてしまうことを多額債務といいます。
最終的にはどこの会社も貸してくれなくなってしまいます。
多重債務に苦しむ人たちが救いを求めて訪れる相談窓口、東京都消費生活総合センター。
同センターの各務豊(かがみ ゆたか)さんに、相談者がなぜ多重債務、多額債務に陥ってしまうのか、お聞きしました。
ギャンブルや、病気などで働けなくなったり、急な出費がかさんだことなどがきっかけで相談する人が多いそうです。
実際にあった相談の実例と解決方法を番組で紹介していますので、
見て学習してくださいね。
多重・多額債務に陥らないようにするため、また解決するためには具体的にどうすればいいのかまとめておきましょう。
(1)本当に必要な買い物なのか考える
(2)お金を借りるときは計画的に
(3)生活設計を見直す
大きな買い物をする時に借金をすることは、避けられないこともありますね。
借金が必ずしも悪いわけではありません。計画的にする事が大切です。
みなさんもよく考えてお金を使いましょう!