高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第33回 自立のための経済学
おこづかいをあげろ!とメガホン片手に叫ぶ純くん。
そこでお母さんが出したのは、お父さんの給与明細と家計簿。
純くんが注目したのは、家計簿の“繰越金”の文字。
果たして繰越金の使い道は…?
今回は、自立するためには何が必要か、経済的な面について考えてみましょう。
収入を得ることと同時に、支出を管理することも自立の大きな要素です。
生活にかかる費用を家計(家庭経済)といいます。
家計は収入と支出に分けられます。
その収入と支出を知るところから始めましょう。
清水亜美さん20歳。実家を出てお姉さんと二人で暮らしています。
今は、街頭でチラシなどを配るアルバイトなどで収入を得ています。
ひと月の収入がいくらなのか、また、いくら使っているかも知らないそうです。
そこで、清水さんに2週間でいくらの収入があり、何にいくら使っているのかを
記録してもらうことにしました!
2週間後、コウタ君が清水さんのもとを訪ねました。
清水さんが記録した2週間分の収入と支出を、項目ごとに計算していきます。
すると、20,000円以上の繰り越しがあることがわかりました!
清水さん、実際に収支を記録してみて節約のポイントが分かったようです!
清水さんの収入と支出は、このような内訳になっていました。
大切なのは、自分の収入と支出の内訳を知ることです。
みなさんも、自分の収支を把握するところから始めましょう!
日々使うお金は、実は国や世界経済とつながっています。例えば税金です。
消費税などは高校生でも支払っていますよね。
国の財政は、集めた税金で運営されているのです。
国の収入、支出の内訳はそれぞれ上の図のようになっています。
支出の面で最近問題になっているのは、国の借金が年々かさんでいることです。
また、社会保障費の割合が大きくなっていることも問題となっています。
税金を払う以上、どのように使われているのか、しっかり知っておきたいですね。
次に世界に目を向けてみましょう。
日本は、石油や食糧などを輸入し、自動車などの工業製品を輸出しています。
そのとき、日本は円で、外国はドルなどで取り引きをします。
そのため世界経済の動向が家計にも影響を与えるのです。
今回はコナンちゃんおすすめの手作り料理を紹介してくれました。
メニューは、コナンちゃん特製親子丼!
みなさんも真似して作ってみませんか?
支払うべき税金や社会保険について考えてみましょう。
それが分かるのが給与明細です。
もらうお金、引かれるお金、そして最終的にもらえる額が書かれています。
引かれるのは、社会保険料や税金です。
これらのお金は、いざというときに私たちのために使われます。
例えば、病気になったら健康保険で安く見てもらうことができます。
また、失業しても少しの間は保険料がもらえます。
給与明細については番組で詳しく紹介していますのでチェックしてみてくださいね!
さて、実際にどのようなしくみになっているのか、コウタくんが雇用保険について調べに行きました!
コウタ君が訪ねたのは、ハローワーク渋谷。
仕事を探している人に企業からの求人情報を提供して就職の仲介をしたり、
雇用保険に関する手続きを担当しています。
雇用保険の手続きには、働いていた会社から離職票をもらう必要があります。
離職票には、働いていた期間や、もらっていた給料などが書かれていて、
それによって支給額が決まります。
他にも身分証明書や写真、印鑑、銀行口座などが必要です。
手続きが済んでも、何もせずにブラブラしていては失業保険は支給されません。
仕事を探しているけれど就職できないときに、はじめて支給されるのです。
雇用保険制度は、失業したときの経済的な補償だけでなく、
就職の相談、そして職業訓練など、雇用の安定に役立っています。
番組の最後に、自分の支出を管理するときにポイントとなる項目を紹介しています。
みなさんも自分の収支について考えてみてくださいね!