高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第31回 住まいと環境
トランペットの練習をするために公園にきた純くん。
そこで、ある営業マンに家を借りないかと話しかけられました。
その物件はきれいで家賃も安いのですが…どうする、純くん?
今回は大阪市北区にある「くらしの今昔館」からお送りします。
ここでは江戸時代の大阪の街並みを実物大で再現しています。
昔の人たちの生活を振り返り、私たちの生活を取り巻くさまざまな事柄や
環境について考えてみましょう!
くらしの今昔館で江戸時代の街並みを見てみると、銭湯や町会所(今で言う市役所)
などが見られます。
町会所には火の見やぐらも設置されています。
生活する上で役所や消防署などが近くにあるのは大切なことです。
しかし、地域社会の中で生活するということは、
お店や施設だけ考えればよいわけではありません。
より良い暮らしを目指す、地域の人たちの取り組みをコウタくんが紹介します!
大阪府枚方市。戦後大きな工場を中心に発展しました。
ここで行われている取り組みの一つが「ひらり」という地域通貨です。
NPO法人「ひらりの会」が発行しています。
地域通貨とは、限られた地域で使える商品券のようなものです。
「ひらり」は、ボランティア活動のお礼にもらうことができ、「ひらり」の協賛店で使うことができます。
「ひらり」には、運営する人たちや、利用する人どうしが、お互いに顔の見える地域にしたい
という願いがこめられています。
今回、コウタくんも「ひらり」をもらうためにボランティアをすることにしました。
その様子は番組でご覧ください。
「ひらり」の仕組みについてまとめてみましょう。
依頼者は手伝って欲しいことを「ひらりの会」に伝えます。
ひらりの会は登録されているボランティアの中から適した人を派遣します。
依頼者はお礼としてひらりの会から買った地域通貨を渡します。
ボランティアの人は地域通貨を使って地元の商店で買い物ができます。
江戸時代の暮らしは資源を無駄にしない循環型社会で、環境負荷が少なかったといわれています。
当時の庶民が暮らした長屋などは、何度も補修をして住めるだけ住んでいました。
しかし最近は、まだまだ住むことができる家を建て替えたりします。
すると大量の廃材が出るので、それを埋める土地が必要になります。
またダイオキシンの発生や不法投棄という問題も起こります。
建て替えによる無駄をなくそうと活動している人をコナンちゃんが
取材してきました!
大阪市西区に古い長屋が立ち並ぶ一角があります。
ここで、長屋を改装して住んでいる六波羅雅一(ろくはら まさかず)さん。
この家は明治時代に建てられたもので、建築家の六波羅さんが自分で設計して改築しました。
改築の際には、自然素材を使うように心がけました。
環境に配慮しながらも、快適に暮らすためのさまざまな工夫がなされている六波羅さんのお宅。
ぜひ番組でご覧ください!
今回はゴミ対策について紹介してくれたコナンちゃん。
みなさんもゴミを出さない工夫をしてみましょう!
江戸時代は近所づきあいが密接だったこともあり、共有部分を整頓しておくということは今以上に大切なマナーだったそうです。
現代の私たちも、同じように気をつけなければならないことがあります。
例えば…
☆花や木を植える
☆家財の購入を控える
☆過剰な冷暖房は避ける
できることから始めることが大切です!
番組の最後に、防災マップ(ハザードマップ)について紹介しています。
災害時の避難方法などを事前に確認しておくことは大切です。
みなさんも自分の住んでいる地域の防災マップ、チェックしてみてください!