高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第30回 健康で安全な住まい
快適な家に必要なのは“うるおい”だというお父さんと純くん。
湿度がおよそ80%の部屋で“うるおい”を求めます。
すると2人の体に異変が…?
今回は、住まいの快適性や安全性について考えていきましょう!
コウタくんが東京都世田谷区にある住宅展示場から住まいの情報を伝えてくれます。
コウタくんが訪れたモデルルームは、環境や安全に配慮した最新の住宅です。
住宅メーカーの細井昭宏さんにお話を伺いました。
この家は、二重ガラスにするなどして高気密・高断熱になっています。
そのため家の中の温度差が小さく、快適に過ごせる、という特徴があるそうです。
この表は、快適な室内の温度と湿度について示したものです。
冬の温めすぎや、夏の冷やしすぎに注意しましょう!
次にコウタくんが訪れたのは、地震対策について紹介するモデルルーム。
ここでは、鉄骨に“すじかい”を入れて地震に耐えられるようにしています。
また、制震装置の中にある“高減衰ゴム”は、揺れを半減させる効果があると言われています。
コナンちゃん、今回は湿度対策について紹介してくれました。
どんな対策をしているのか、番組でチェックしてみてくださいね!
空気環境を考えると、昔の住宅は風通しがよく、悪く言えば寒かったのですが、
今の住宅はサッシの普及などで機密性が高まりました。
その反面、部屋の外と中の温度差によって結露が生じやすくなっています。
結露とは、空気中の水蒸気が冷たくなった窓や壁にふれて水滴になる現象で、
カビやダニが発生する原因となります。
対策としては、まず換気をすること。
番組では効果的な換気方法についても紹介しています。
ぜひチェックしておいてくださいね!
室内の空気環境といえば、さまざまな汚染物質による問題もあります。
最近の住宅には、たくさんの新建材や塗料などが使われるようになりました。
そのため、シックハウス症候群といって、新築やリフォームした家に住んだ人が、
のどの痛みやめまい、吐き気などに襲われることがあります。
シックハウス症候群に取り組むNPO生活環境協会の伊藤彰彦さん。
人体に影響を与える化学物質は、床や壁などさまざまな場所で使われています。
症状が改善しない場合には引っ越すしかない場合もあるそうです。
伊藤さんはホームページで、自分がシックハウス症候群かどうかをチェックできるリストを
紹介しています。
http://www.seikatsukankyo.or.jp/
シックハウス症候群の対策のために、建築基準法が改正され、
居室には24時間の換気システムの設置が義務付けられました。
また、建築材料の有害物質も制限されるなど、対策も進んでいます。
シックハウスに配慮した家作りを見てみましょう。
工務店を営む高間利雄さんは、10年ほど前から、
防虫剤や接着剤などの化学物質を使っていない自然の素材を使った家づくりに
取り組んでいます。
柱や床は主に杉、壁にはしっくいを塗る、という昔ながらの方法です。
この番組の講師でもある河村美穂先生の授業で、教員を目指す埼玉大学の学生たちが、
住まいや街の調査に取り組みました。
テーマは「安全なまち」。
学生たちが学校や街の中を歩き、どのような不便さがあるかを体験することになりました。
さて、どのような不便さを感じたのでしょうか。
番組を見て、皆さんのまわりの問題点も考えてみてくださいね!
番組の最後に、高齢化対応のバリアフリーについての点検事項を紹介しています。
みなさんの周りの建物、チェックしてみてくださいね!