高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第27回 衣生活と環境問題
フリーマーケットで服を買った純くん。
一週間後、今度は自分の服をフリーマーケットで売ることにしました。
そこで聞いた、町内で噂のフリマの女王とは…?
今回は衣服と環境について考えていきましょう。
永田智子先生のいる兵庫教育大学からお送りします!
みなさんは着なくなった衣服はどうしていますか?
日本では、着なくなった衣料品が年間およそ100万トン捨てられています。
そのうちリサイクルされているのは10%〜20%にすぎません。
捨てられた衣料品がどうなるのか、コウタくんとコナンちゃんが調べに行きました!
繊維リサイクル会社にやってきたコウタくんとコナンちゃん。
回収された衣料品は、一つ一つ人の手で選別され、洋服の種類や素材ごとに
まとめられていきます。
下着やワイシャツなどの綿製品は四角く切られて、工場などで油を拭き取るときに使うウェスに
なります。
また、古着として輸出する衣料品は、汚れや破れをチェックし、サイズによって分けられます。
その後、まとめて梱包され、東南アジアに向けて輸出されます。
破れているものやウールなどは、繊維に戻してフェルトの原料になります。
いらなくなった衣類は集団回収に出すなど、資源を大切にしましょう!
3Rという言葉があります。
Reduce(減らすこと)
Reuse(再利用すること)
Recycle(原料として再利用すること)
ゴミにしないということが大切です!
洗濯をして衣類をきれいにすると、汚れた水が川に流れて川が汚染されてしまいます。
洗濯による水質汚染について、兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授の
潮田ひとみ先生に教えていただきます。
合成洗剤よりせっけんを使うようにしよう、という話を聞きますが、実はそうとも言えません。
せっけんは、合成洗剤よりも早く微生物によって分解されます。
しかし、微生物が分解するときに必要とする酸素の量はせっけんの方が多く、
川を汚してしまいます。
つまり、どちらも一長一短なのです。
洗剤やせっけんの量や使い方を考えることが大切です。
そこで、コウタくんとコナンちゃんに洗剤の量によって汚れの落ち方が
どう変わるのか実験してもらいました!
標準の量の洗剤と、4倍の量の洗剤を使った場合で比較してみます。
すると、汚れの落ち方には差がないことがわかりました。
たくさんの洗剤を使うと、分解されるまでに時間がかかってしまいます。
洗剤を入れすぎないように心がけましょう。
また、手洗いをするとか、部分的に染み抜きをするなど、洗濯の方法も工夫すると良いですね!
今回は、コナンちゃんのお気に入りの服を紹介してくれました。
流行もいいけど、長く着られるお気に入りのものを見つけるといい!
というコナンちゃんです。
コナンちゃんがリサイクルに取り組むデザイナー・中野恵介さんのお店を訪れました。
中野さんはカラフルな端切れをつなぎ合わせて、独自のファッションを生み出しています。
コナンちゃんも着なくなったジーンズとシャツをリメイクしてもらうことにしました。
どんなオリジナル洋服ができあがったのかは、番組を見てくださいね!
番組の最後は、3Rについてのまとめです。
復習して実践してみましょう!