バイトの面接にやってきた純くん。
待合室で白塗りのメイクをしたバンドマンと一緒になりました。
お互いの服装が面接にふさわしくない!と言い合いになった2人。
やがて外見で判断するのはよくない!という結論に達します。
さて、面接の結果はいかに?
今回から衣服のシリーズが始まります。
服というのは、着ている人を知るための大切な手段にもなります。
今回は、衣服にはどのような役割があるのかを学んでいきましょう!
世界には、ふだん私たちが着ている洋服以外にも、さまざまな衣服があります。
それらを民族衣装と呼びます。
では、実際にどのような民族衣装があるのか、見ていきましょう!
山岳地帯のスイスでは、民族衣装は地域によって異なり、およそ700種類あると言われています。
インドネシアの女性の礼装であるクバヤは、着る人の体型に忠実に合わせて作るのが特徴です。
モンゴルの遊牧民がはるか昔から身につけてきたデール。
遊牧の生活には動きやすい服装が必要だったため、幅が広く、全体的に余裕のあるデールが生まれたのです。
アフリカのマサイ族が着る伝統的な衣装は、簡単に身にまとうことができ、
通気性がよい衣装です。
日本の着物にはいくつか種類があります。
例えば、袖のたもとが長い振り袖は、未婚の女性が結婚式や成人式などで着るものです。
それぞれの環境や文化に合わせて発達してきたからこそ、多彩な衣服が作り上げられてきたのです。
衣服がどのように構成されているのかを見ていきましょう。
今回用意したのは3種類。
インドの民族衣装・サリー、着物、ふだん着ている洋服、です。
サリーは一般的に5,6メートルの長い1枚の布からできています。
着物のもとになっているのは、反物(たんもの)と呼ばれる一枚の布です。
反物を2つに折った身ごろを左右1つずつ作ります。
同様にして、袖も反物を2つに折って作ります。
最後に、襟(えり)などを縫い合わせると完成です。
最後に洋服です。
このシャツは、前身ごろ、後ろ身ごろ、袖、襟、台襟、という5つの部分から構成されています。
サリー、着物、洋服と、それぞれ違う方法で形作られていることがわかります。
衣服は大きく分けて平面構成と立体構成の2種類に分けることができます。
サリーや着物は平面構成で、洋服は立体構成です。
平面構成は直線で裁断した布をそのまま、あるいは直線で縫い合わせる方法です。
一方、立体構成は体に合わせて曲線的に裁断した布を縫い合わせる方法です。
一人暮らしを始めて半年がたったコナンちゃん。
今回は私服を大公開!
最近買った服など、お気に入りの服を紹介してくれました!
TPOという言葉があります。
Time,Place,Occasionの略で、時、場所、場合という意味です。
衣服を着るときに大切なキーワードです。
今回はこのTPOがなぜ服を着るうえで大切なのか、考えていきましょう!
スタジオには、学校の制服などを作る服飾メーカーの有吉直美さんにお越しいただきました。
有吉さんは、小学校や中学校を訪れて、“服育”という授業を行っています。
服育とは衣服を通して豊かな心をはぐくみたいという思いから始まった活動で、身の回りのもの、そして自分自身について、衣服を通して考えていこうという考え方です。
私たちが“人とコミュニケーションをとる”というと、言葉を使ったVerbal Communicationが多いのではないでしょうか。
しかし、人とコミュニケーションをとるときに使うのは言葉だけではありません。
言葉を用いない、という意味でNonverbal Communicationと呼ばれているものがあります。
私たちが身につける衣服もその一つで、衣服を通してさまざまなことを発信しているのです。
番組では、有吉さんにコウタくんコナンちゃんのふだんの服装をチェックしてもらいました!
また、TPOに応じた衣服について考えるために、ある実習を行いました。
考えるのはONとOFFという2つの時間のグループです。
ON Timeは勉強したり仕事をする時間。
またフォーマルな時間である冠婚葬祭や式典行事などの時間も含まれます
OFF Timeは私たちがリラックスして自由に過ごせる時間のことです。
用意された6つの衣装の写真をON timeとOFF timeに分けてみると…?
TPOを考えて衣服を着るということは、周囲に対するマナーでもあります。
自己表現としてのおしゃれも大切ですが、どういうときにどのような服を着るのかを判断して、
ふだんの服装に生かしてみましょう!
番組の最後に、ゆかたの着つけについて紹介しています。
みなさん、参考にしてくださいね!