高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第20回 食の安全チェック
純くん、今晩のご飯は焼肉。
スーパーに肉を買いにきました。
スーパーの店員に、「和牛」と「国産牛」の違いを教えてもらいました。
食品の表示にはさまざまな意味があることを知った純くんは…?
食品の表示を見ることで、商品について詳しく理解できるのはもちろん、
安全な商品を選択できるようになります。
今回は、食品の表示をはじめ、安全な食生活を送るためのさまざまな知識を
学んでいきましょう。
ほとんどの加工食品には食品添加物が使われています。
よりよい商品を選択するためにも、食品添加物に関する知識が不可欠です。
しかし、食品添加物は目に見えません。
そこで今回は、添加物を用いて、20%の果汁入り清涼飲料水を作ってもらいます。
「果汁入り清涼飲料水」とは、果汁を10%以上100%未満含む飲料のことです。
ふつうの水に、次の添加物を順に加えていきます。
【1】甘味料→甘くなりました。
【2】酸味料→甘酸っぱくなりました。
【3】香料→おいしそうな香りがつきました。しかし味は変わりません。
【4】着色料→色が変わりました。
もとはふつうの水でも、こうした添加物を加えただけで味がジュースのようになります。
【5】果汁→天然の果汁を入れると、市販のものと同じような味になりました!
食品添加物は目的によって、次のように大きく4つの種類に分かれます。
また、添加物の使用量や使い方は法律で決められています。
一日あたりの摂取許容量は動物実験で無害と確認された量の1/100です。
(ただし、単一の添加物を動物実験で確認した量です。)
例えば、保存料のソルビン酸と、発色剤の亜硝酸ナトリウムを同時に用いると、
突然変異を起こしガンなどを起こしやすいという動物実験の報告もあります。
そのため、添加物の複合利用を控える等の使い方が進んでいます。
私たちは消費者として、食品添加物について正しく理解し、
より安全な食品を選択することが必要です。
突然ですが、食品表示クイズ!!
一見同じ商品だと思っても、表示をよーく見てみると違いがあります!
Q1. 「牛乳」と「加工乳」の違いは?
Q2. 「ラクトアイス」と「アイスクリーム」の違いは?
Q3. 「チョコレート」と「チョコレート菓子」の違いは?
コナンちゃんが、答えを調べに行きました!
この答えは番組を見て確認してくださいね!
食品を買うとき、皆さんは何を基準に選ぶでしょうか?
価格、鮮度、あるいは原産地や原材料かもしれません。
それらは品質表示と呼ばれ、
販売されている全ての食料品に表示が義務付けられています。
生鮮食品の場合、食品の名前と産地が表示されています。
一方、加工食品の場合、名前、原材料、内容量、保存方法も表示されます。
さまざまな原材料を使う加工食品は、表示の仕方が細かく決められています。
例えば、原材料は重量の多い順に表示されたり、
アレルギーの原因となるものや添加物などの表示が義務づけられています。
食品に関する表示は他にもあります。
消費期限は、製造日を含め5日以内に消費するのが望ましいものにつけられています。
賞味期限は、製造者がおいしく食べられるとして定めた期限です。
例えば、加工乳には賞味期限が、低温殺菌牛乳には消費期限が、記されています。
なぜ低温殺菌牛乳には賞味期限ではなく消費期限が記されているのでしょうか?
それは低温で加熱を抑えている分、早く消費した方がよいからです。
今回は野菜を長持ちさせる方法を紹介します!
葉物の野菜は袋に入れたまま一度水に通しておくと、葉に水分が供給されて鮮度が長持ちします。
もともと縦の向きで育った野菜は、冷蔵庫に保存するときも同じように縦に立てておくと長持ちします。
番組では他にもキャベツや大根、きゅうりの保存方法も紹介しています。
野菜は上手に保存して無駄なく使いたいですね!
調理して食べるまでの安全、特に食中毒について勉強していきましょう!
平成19年に食中毒にあった人は、届け出があっただけで33,477人。
命を落とした人も7人います。
食中毒は有害な微生物や物質を含んだ食品を摂取することによって起こります。
原因としては、微生物、毒キノコやフグといった自然毒、農薬などの化学物質があります。
細菌は気温と湿度が高くなると繁殖するので、
日本の場合、多くは初夏から秋にかけて増加します。
食中毒を引き起こす微生物には細菌とウイルスがあり、性質が違います。
食中毒の予防法を覚えましょう!
生肉や生魚には食中毒の原因となる微生物がついていることがあります。
調理器具を介して他の食材に付かないよう、調理器具はこまめに洗いましょう。
熱湯などで消毒すると、より効果的です。
また、忙しい朝、作りたてのおかずを、そのままお弁当箱に詰めていませんか?
お弁当箱の中で温度が下がらず、微生物が増殖してしまいます。
ごはんもおかずも冷ましてから入れましょう!
作りおきしたカレーを温めなおすときにも注意が必要です。
中まで十分に火が通らないことがあるのです。
いつ、どこで微生物が発生しているかわかりません。
どんな場合でもしっかり加熱しましょう!
食中毒を予防する3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」。
みなさんも、ぜひ心がけてくださいね!
番組の最後に、食中毒を予防する他の方法も紹介しています。
みなさん、しっかりマスターしてくださいね!!