高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第19回 食品と調理 (2)
電気もガスも止められてしまった純くんの家。
夕食を作ることができません。
しかたなく食材を調理せずに、そのまま食べることになりました。
フレッシュベジタブルの生野菜添え、ぺペロンチーノ、ぷるぷる生オムレツ
しっかり完食したお父さんに異変が!?
やはり調理したものを食べたいですね・・・
今回は「食品と調理」の2回目です。
調理する上でどんなところに注意するとよいか、学んでいきましょう!
調理の目的
1)食べやすくする
切ったり加熱したりして消化吸収しやすくする
2)おいしくする
味や香り、見栄えをよくする
食事は私たちの生活に欠かせません。
世界にはさまざまな料理があり、その調理法は千差万別です。
しかし、調理の基本は「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」、の4つです!
それぞれの特徴には次のようなものがあります。
【焼く】
栄養素やうまみの損失が少なく、こげの風味が加わる効果もある。
【煮る】
ほとんどの食材で使えて、味付けもしやすい。
【蒸す】
水蒸気の熱で食材を加熱する。
型崩れが少なく、栄養素も保ちやすい。
【揚げる】
早く仕上がるので栄養素が逃げにくく、独特の食感が楽しめる。
目的にあわせて、調理法を使い分けましょう!
和食が大好きなコナンちゃん。
和食といえば、おいしいだしが重要です。
でも、一人暮らしで毎回だしをとるのは大変!
そんなときには、作っただし汁を製氷皿に入れて冷凍しておけば、
必要な量だけ溶かして料理に使うことができます。
また、だしをとり終わった昆布は煮詰めてつくだ煮に。
かつお節は味付けしていためれば、ふりかけになります。
だしのとり方は番組で紹介していますのでチェックしてみてくださいね!
今回は2つのポイントを同時に学んでいきます!
おいしい料理を作るうえで大事なことは、食品の特性を知ること。
そして、食品の特性に合わせた調理の基本を理解しておくことです。
そのためには、実際に調理をしながら覚えるのがいちばん!
先生と一緒にコウタくん、コナンちゃんに調理をしてもらいます!
今回訪れたのは、東京都豊洲にあるガスの科学館。
料理に関する展示コーナーがあり、料理教室なども行っています。
この科学館で調理をしながら、食品の特性について考えていきましょう!
今回はコナンちゃんに和食を、コウタくんに洋食を作ってもらいます。
それぞれのメニューは次の通り。
【コナンちゃんが作る和食】
主 菜:煮魚
副 菜:肉じゃが
副副菜:いんげん豆のごまあえ
汁 物:豆腐とねぎのみそ汁
主 食:白いごはん
【コウタくんが作る洋食】
主 菜:ポークソテーチーズ乗せ
副 菜:ほうれんそうのソテーとこふき芋
副副菜:キャベツとにんじんのコールスロー
汁 物:コーンスープ
主 食:パン
さて、全ての料理を一度に作ることはできません。
調理の順番は食品の特性にあわせて考える必要があります。
コウタくんとコナンちゃんにも、まず手順を考えてもらいました。
そして、先生にアドバイスをもらって出来上がった手順がこちらです!
ここで包丁の名称を確認しておきましょう。
包丁を持つ部分は「柄」、刃の反対側の部分は「みね」と呼びます。
また、刃は先の部分を「切っ先」、真ん中を「中央」、柄に近い部分を「刃もと」といいます。
いよいよ調理開始です!
まず、米をとぐときのポイントとして、米のとぎ汁の白い濁りには栄養分が多いので、
濁りがなくなるまでとぐ必要はありません。
また、野菜をゆでるときには、地面の上で育った野菜は湯からゆで、
地面の下で育った野菜は水からゆでます。
このような食品の特性に考慮して調理を進めていきましょう。
こちらがコナンちゃん、コウタくんが作ったメニューです!
料理のくわしい作り方やポイントは、番組を見て確認してくださいね!
番組の最後に、
輪切り、乱切り、ささがき、千切り、みじん切り、くし切り、そぎ切り
といった野菜の切り方を紹介しています。
みなさん、正しい野菜の切り方をマスターしてくださいね!!