高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第16回 人と食べ物
餅つきをする純くんファミリー。
できたお雑煮のお餅をめぐって、お父さんとお母さんがもめています。
“お雑煮は丸いお餅を味噌仕立てのお汁の中で柔らかくなるまで煮込む!”と言うお母さん。
一方、“お雑煮は四角いお餅を焼いて澄まし汁に入れる!”と言うお父さん。
お雑煮のお餅の形は「丸」か「四角」か!?
どうなる、純くんファミリーのお雑煮!?
今回は宮崎県の綾町からお送りします!
綾町は、樫や椎の木など一年中緑の葉を付けている照葉樹の森が広がっています。
また、有機農業への取り組みでも知られているところです。
さて、純くんのお父さん・お母さんがお雑煮の作り方でもめたように、
地域によって食文化はさまざまです。
今回は食べることの意味を考えてみましょう!
日本の食の特徴といえば、稲作です。
そして食卓を彩るのは四季の変化が生み出した旬の食材。
季節ごとに海の幸、山の幸がたくさんあります。
また、醤油・味噌などの発酵食品も日本独特の食文化です。
今回は、はるか昔から受け継いできた日本の食べ物について考えていきましょう!
まず最初に、この町で農業を営む荒川大輔さんを、コナンちゃんが訪れました。
大輔さんは、農業を継いで4年。
この畑では、農薬を使わずにさつまいもを生産しています。
ここでは“からいも”と呼ぶそうです。
コナンちゃんも収穫のお手伝いをさせてもらいました!
採れたさつまいもは、農協に出荷したり直売所で販売します。
大輔さんに農業の良いところを伺うと、
“時間に余裕があって自由がきくところ”だと言います。
自然を大切にしながらゆったりと暮しているんですね!
次は海の幸を見てみましょう!
先生とコウタくんがやってきたのは宮崎市内の市場。
タチウオ、アジ、ハモ、タコなど、宮崎で獲れる魚はいろいろです!
また、宮崎はカンパチやハマチなどの養殖も盛んです。
コウタくんも特別に出荷の手伝いをさせてもらいました!
カンパチを網で獲ったら、特殊な装置で絞めて血抜きをします。
血抜きをすることで日持ちするようになるのです。
カンパチは、宮崎の特産品として、飲食店やスーパーなどに出荷されていきます。
コウタくんと先生は、獲れたてのカンパチを満喫したようですね!
ここは昔ながらの民家を改造したレストラン。
畳に囲炉裏…昔はこういう雰囲気で楽しく食卓を囲んだんですね!
さて、食事は単にお腹を満たすだけのものではありません。
生理的機能…栄養補給
精神的機能…心が満足して和やかな気分になる
社会的機能…コミュニケーション
文化的機能…行事食・文化の伝承
このようにいろいろな役割があります。
宮崎県や鹿児島県を中心とした地方には、
“あくまき”という伝統的なお菓子があります。
“あくまき”を例に、食文化の伝承について考えてみましょう。
あくまきは元々、端午の節句に食べられていた“ちまき”です。
灰汁(あく)に漬けておいたもち米を竹の皮で巻いて、それを煮ます。
お米を灰汁に漬け込むことでアルカリ性になり、傷みにくくなるのです。
そのため、昔は保存食としてもとても重宝されていたそうです。
今回は料理に関する裏技クイズです!
【第一問】
もやしをゆでるとき、一緒に入れるとシャキシャキに仕上がる物はなに?
(a)砂糖 (b)サラダ油 (c)重曹
【第二問】
ゆで卵の殻をきれいにむく方法は?
(a)冷蔵庫 (b)塩 (c)水
答えはどれだかわかりましたか?
番組を見て答え合わせをしてくださいね!
宮崎県立高城(たかじょう)高等学校の生活情報科の2年生が作っているのは、
小さな子どもたちに食べてもらうおやつです!
生徒たちは子どもたちが普段食べているおやつには糖分、塩分、脂肪分が多いことに気付き、
栄養バランスを考えたおやつを作ることにしたのです。
メニューは、小さな子どもがあまり食べない“ひじき”や“ちりめんじゃこ”を使ったカナッペ。
お豆腐を入れた白玉は、栄養価の高いデザートです。
試食に集まった40人以上のお母さんと子どもたちは大満足でした!
子どもたちにおやつを作ることで、生徒たちは、
自分たちの普段の食生活にもいろいろな問題があることに気が付いたようです。
番組の最後に、役に立つ情報を紹介する「家庭科ワンポイント」。
今回は、先ほど紹介した宮崎県立高城高等学校の皆さんが作ったおやつのレシピを紹介します。
ひじきのカナッペ、じゃがいものお焼き、フルーツポンチ
どれも工夫がいっぱい!!
みなさんも作ってみてはいかがでしょうか?