高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第11回 新しい「高齢者」像
竜宮城から帰ってきた“浦島純”くん。
困ったときに、ともらった箱を開けると…おじいちゃんになってしまいました。
しばらくすると、若者が相談にやってきました。
その相談に答える純おじいちゃん。
そうこうするうち、浜にはたくさんの相談者と、若者の相談に答えるというお年寄りが
たくさん集まってきて…?
今回の家庭科シアター、私たちが知っている浦島太郎の物語とは違って、
みんなに頼りにされる“浦島純”くんは、なんだか楽しそうでした。
というわけで!
今回は「新しい高齢者像」について考えていきましょう!
今回、約70名の高校生に高齢者に関するアンケートに協力してもらいました。
質問は「“高齢者”と聞いてイメージする言葉を書いてください」というものです。
回答を見てみると、
和室、縁側、将棋、魔法の杖、早起きなど、いろいろなイメージがありましたが、
多かったものは次のものでした。
1 年金
2 老人ホーム
3 介護
4 福祉
5 ゲートボール
6 バリアフリー
7 優先席
さて、高齢者というと介護が必要になるのではないかと思いがちです。
では実際に年を取るとどのようになるのでしょうか。
加齢による変化として、動作が遅い、耳が遠い、老眼などがあげられます。
また、認知症の発症も高齢者になると割合が高くなります。
ここでもう1つ、人の発達について表したグラフを見てください。
運動能力、聴力、視力などの身体能力は加齢によって低下しますが、
精神の状態は維持されることがわかります。
このように身体的に衰えていくのはどうしようもないことです。
しかし、これらは個人差がとても大きいということを理解しましょう。
実際に高齢者の方がどのように暮らしているのかを理解することから始めましょう!
というわけで今回は、元気なおじいちゃんとおばあちゃんをご紹介します!
自然に囲まれたのどかな町、福井県福井市蔵作町(くらつくりちょう)。
この町には、お年寄りが集まって結成した「ババーズ」という劇団があります。
平均年齢73歳。
福井に伝わる物語に笑いを取り入れて舞台を作り上げています。
年間約30回の公演をしていて、
他県からも公演の依頼がくるほどの人気劇団です!
アドリブが好きだという劇団最年長の松浦政子さんは85歳。
セリフも完璧です!
番組では、健康で元気だったらずっとババーズをやっていきたいという田中キヨ子さん
のお宅におじゃまして、ご家族にもお話を伺いました!
いくつになっても人生を楽しみ、生きがいを持ち続けることができるというのは、
とてもステキなことですね!
実際に会ったり、話したりして初めてわかることがあります。
一緒に住んでいるから理解している、ということでもありません。
高校生のみなさんから見ると、
高齢者には夢がないというイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、それは聞いてみないとわかりません。
みなさんも、ぜひ高齢者の方と話してみてくださいね!
今回はコナンちゃんお得意の納豆料理を紹介してくれました!
納豆を油揚げで包んで香ばしく焼き上げた“納豆包み焼き”です。
外がパリパリしていておいしい納豆料理☆
作り方は番組で紹介していますので、真似して作ってみてくださいね!
今回は高齢者のことをもっと知るために、直接お話を伺うことにしました!
スタジオには、おもちゃドクターの嶋田弘史さん(70歳)においでいただきました!
嶋田さんは千葉県浦安市で、子どもたちのおもちゃを修理するボランティア活動をしています。
また、「日本おもちゃ病院協会」の副代表として、
こうした活動を全国に広げようとがんばっていらっしゃいます。
嶋田さんがおもちゃドクターを始めたのは10年前、60歳のときでした。
それまでは農業機械の会社で働いていて、
新幹線や飛行機を丸ごと洗うことができる洗浄機を作ったりしていたそうです。
“ないものを作る”という意味で、現役時代の仕事と今の仕事は近いところがあると
嶋田さんは言います。
おもちゃの部品が全て手に入るわけではないので、自分で考えて作ることもあるのです。
そうして直したおもちゃを渡すとき、聞こえるか聞こえないかの小さな声で「ありがとう」と言う
小さな子どもの目を見ると、どれぐらい喜んでくれているのかがわかるそうです。
しかしその100倍喜んでいるのは嶋田さん自身だと教えてくれました。
そんな嶋田さんの夢は、
おもちゃ道を究めて、何でも直せるおもちゃドクターになること!だそうです。
他にも、皆さんと同じ高校生の頃のお話なども聞かせてくださいました。
とても貴重なお話ばかりでしたので、ぜひ番組を見て生の嶋田さんの声を聞いてみてください!
東京都立つばさ総合高等学校では、毎年学校の裏庭で綿を育てています。
毎年秋に綿を収穫します。
綿から糸をつむぎ、その糸を使ってはた織りです。
いらなくなった布といっしょに折ってかばんの完成です!