高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第9回 子どもの生活と遊び
ある日曜日の朝、純くんとお父さんはぐっすり夢の中。
そんな光景にため息をつきつつ、お母さんが雑誌Mote・moを開きました。
今回の特集“かっこいい大人は子どもにくわしい”の記事の中には
「子どもの生活習慣の形成には、周りの大人の生活態度が大きく影響する」
と書かれていました。
お母さんが顔を上げたそのとき、純くんとお父さんは…!?
さて、家庭総合第9回も大阪からお送りします。
今回は大阪市立「子育ていろいろ相談センター」にお邪魔しました!
子育てに関する相談やイベント、情報提供などを行っている施設です。
子どもたちがすこやかに育っていくためには何が必要なのかを考えていきましょう!
子どもはさまざまな面で、大人とは生活習慣が違います。
例えば、生活のリズム、食事や着るものなど、いろいろと気を付けてあげたいことがあります。
というわけで、今回はコナンちゃんが赤ちゃんの食事作りを体験してきました!
都島区 子ども・子育てプラザで、赤ちゃんの離乳食講座が開かれました。
この日は、昆布とかつおの合わせだしを作って、肉じゃがと味噌汁作りをしました。
本格的です!
赤ちゃんの食事は、母乳や粉ミルクです。
しかし生後4,5ヶ月になると、それだけでは栄養が不足してきます。
消化能力も発達してくるので、十分な栄養が取れるように食事を変えていきます。
また、離乳食は噛む力や味覚の発達にとっても大切です。
そして、このような教室は料理を学べるだけでなく、
育児の悩みを話したり、先輩お母さんにアドバイスをもらったりと、
一人で煮詰まりやすい時期には大切な場となっています。
子どもにとって食事は、とても大切なものです。
子どもに必要な食事のポイントを見てみましょう!
(1) 発達に合わせた量や調理方法
(2) 糖分、塩分、食品添加物を取りすぎない
(3) バランスのとれた間食
次に子どもの衣服のポイントです。
(1) 吸水性や通気性に富んだ素材
(2) かぶれにくい、燃えにくい素材
(3) 活動しやすく脱ぎやすい服
(4) 洗濯しやすく丈夫
このように“衣食”それぞれ、子ども一人一人のことを考えた配慮が必要なのです。
さて、このポイントを学習するために、
今回はある育児日記の達人!を紹介します。
マンガで描かれた育児日記がインターネットで公開されて話題となり、単行本にもなりました。
描いているのは、大阪市に住む、ペンネーム・どんどんどんぐりさん。
マンガ育児日誌では、一人息子の通称・プクリンくんが少しづつ成長していきます。
さて、子どもが身につけていく、
食事、睡眠、排泄、着衣、清潔
に関する習慣を基本的生活習慣といいます。
これらができるようになっていく様子が、このマンガのテーマにもなっています。
プクリンくんは3歳になり、幼稚園に通い始めました。
どんどんどんぐりさんは、成長するプクリンくんの姿を今も毎日描きとめています。
今回はアクリル毛糸で“たわし”を作ることにしたコナンちゃん!
アクリル毛糸は細くて硬い繊維でできているので
食器を傷つけず、汚れだけを落とすことができます。
ひどい汚れでなければ洗剤もいらないので、環境にやさしく、手荒れも防げていいことばかり!
さて、編み物ができなくても簡単に作る方法も番組で紹介しています。
みなさんもチェックして作ってみてはいかが?
子どもにとって遊びはとても重要です。
遊びの中から、ルールに従ったり、自分をコントロールすることなど、
社会性を身につけていきます。
そして、遊びの内容も成長に伴って変わっていきます。
遊びの形態には次のようなものがあります。
・一人遊び
・傍観遊び
・並行遊び
・集団遊び
さあ、遊びの形態について学んだところで、実際に遊具で遊んでみよう!
ということでやってきたのは“子育ていろいろ相談センター”。
ここには、いろいろな遊び道具があります。
多民族人形や車椅子、盲導犬のミニチュアなど、
一般の家庭ではなかなかないものもあります。
そこには、“みんな同じ、みんな一緒”ということをわかってもらえれば…
という、子育ていろいろ相談センターの方たちの思いがこめられています。
今回は南野先生もおすすめ、子育ていろいろ相談センターのスタッフ手作りの
サカナ釣りセットでコウタくんとコナンちゃんも一緒に遊んでみることにしました。
まず遊び方を見せます。
すると、子どもたちもさっそく遊び始めました。
傍観中の子、並行遊び、コウタくんを交えての集団遊び…いろいろです。
全力で遊ぶ!
これが子どもと遊ぶ極意かもしれませんね。
現在、友達と一緒に遊べる時間や場所は少なくなっています。
子どもが楽しく遊べる環境を作っていけたらいいですね!
学校家庭クラブとは、家庭科の学習を発展させて、学校や地域に生かそうという活動です。
毎年夏には、学校家庭クラブの活動を発表しあう全国大会が行われます。
発表の内容は、生徒たちが情熱を注ぎ、工夫を凝らしたものばかり。
発表された活動の中から、文部科学大臣賞などが授与されます。
毎日の生活の中には「家庭科」がたくさんあります。
すべて身の回りの何気ないことが始まりです!!