高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第8回 子どもの発達
純くんがいるのは、とある病院の待合室。
すると…隣にいる赤ちゃんが突然しゃべりだした??
何だか、赤ちゃんには秘めたパワーがありそうですね。
さて、今回はスタジオを抜け出して、大阪府にある子育てを支援するための施設
“都島区子ども・子育てプラザ”からお送りします!
子どもはどのように成長していくのか学んでいきましょう!!
最初に、0歳から3歳までの体の発達の特徴についてです。
0歳 1年で体重がおよそ3倍になる
1歳 立って歩くことができる
2歳 ボールを蹴ることができる
3歳 三輪車に乗ることができる
とはいえ、子どもの発達は個人差が大きいものです。
子どもの成長に合わせて成長を促すということが大切なので、
そのための知識をしっかり持っておくことが大切です。
番組では、実際に0歳〜3歳のお子さんをもつお母さん、そして子育てプラザの保育士さん
にもお話を伺いました。
みなさん、要チェックです☆
さて、体の発達だけでなく、こころの発達においても他者との関わりがとても大事です。
近年、そのことが科学的に証明されつつあります。
次にそのことについて見ていきましょう!
まず、脳の運動を司る神経細胞が活動するとライトが点滅するようになっている装置を
猿に取り付けます。
目の前にある猿が大好きな餌を人がペンチを使って取ってもライトは反応しません。
しかし、人が手で餌を取るとライトが点滅しました。
つまり、猿は他者の行動を見ると、同じ運動をするための神経が反応することが
科学的に証明されつつあるのです。
相手の脳の活動を、自分の脳で鏡のように写し取るため、
この神経細胞はミラーニューロンと呼ばれています。
そこで、人の赤ちゃんにもミラーニューロンのようなものがあるのかという研究をしている
東京大学の開(ひらき)先生のもとを訪ねました。
さて、赤ちゃんは他の人の行動を見て、真似することで成長すると考えられていましたが、
その脳神経科学的な証拠は明確ではありません。
赤ちゃんにミラーニューロンのようなものがあるかどうか、ということはまだよくわからないところです。
今回は赤ちゃんが他の人の行動を見て学習しているのかどうかを知るために簡単な実験をしました。
実験1 赤ちゃんが他の人をどのように真似するのか
手で押すと光るライトをコナンちゃんが“頭でスイッチをいれる”という
ちょっと変わった方法で光らせます。
さて、それを見た赤ちゃんはどのような行動をとるでしょうか?
1歳1ヶ月の響葵(ひびき)くんは全くライトに触りませんでした。
1歳2ヶ月の速(はやて)くんは見本を見る前に手でスイッチを入れてしまいました。
使い方を知っていたのかな?
そして、1歳2ヶ月の穏空(しずく)ちゃんはライトを付けずに返してしまいました。
そこでお母さんに見本をみせてもらうと…
しずくちゃんはお母さんの真似をして頭でスイッチを入れようとしました。
今日会ったばかりのコナンちゃんではなくお母さんの真似をするというのは
なかなか興味深いところですね。
実験2 赤ちゃんは人の顔のどこをみているのか
赤ちゃんの視線をセンサーが捉え、モニターに赤ちゃんが見ているところが点で表示されます。
生後3ヶ月の和花ちゃんは目を見ることが多く、
生後13ヶ月の響葵(ひびき)くんは口を見ることが多い。
生後14ヶ月の速(はやて)くんはどちらかというと口の方を見ることが多く、
同じく生後14ヶ月の穏空(しずく)ちゃんは圧倒的に口を見ることが多いという結果でした。
このように見ていくと、生後1年を過ぎた赤ちゃんは目よりも口を見る傾向にあるようです。
もしかすると、1歳を過ぎる頃はたくさんの言葉を覚え始める時期なので、
口に注意して顔を見ているのかもしれません。
これらの実験から、次のようなことが推測できます。
☆赤ちゃんは模倣によって道具の使い方を学習している。
☆赤ちゃんは小さな頃から目や口の動きを注視している。
友達から組み立て式の棚をもらったコナンちゃん。
今回は、この棚を自分好みに改造です!
スプレーで色を塗って、布を巻きつけ、フェルトと透けた包装紙を切り抜いて
棚のふたも作りました。
ちょっとの工夫でオリジナルの棚が完成です!
さて、みなさんは生まれたばかりの子どもの発達に必要なものは何だと思いますか?
子どもと親との関わりも大事ですが、子ども同士のふれあいも大切です。
今回は大阪市諏訪のお母さんたちと子どもが集う“プッチクラブ”を紹介します。
この集い、多いときには50人を超えるお母さんたちが集まります。
お母さんと0歳から3歳までのお子さんが一緒に来て、
情報交換したり、お友達作りをしています。
子どもの成長には、
子ども同士でふれあったり、さまざまな刺激を受けながら育つことが必要です。
プッチクラブの集いは、のびのびとした子ども同士のふれあいの他に、
お母さん同士の貴重な情報交換の場にもなっています!
子どもは好奇心を持って生まれてくると言われています。
大人は子どもの意欲を応援して、成長を促してあげることが大切です。
高校生は子どもの頃の記憶が残っている年齢です。
でも、大人のことも少しだけわかってきていますよね?
そんな中間の年頃に子育てについて学ぶことは、とても意味があることかもしれませんね!
今回は、番組の講師の一人、兵庫教育大学永田智子先生のゼミ生からのリポート!
兵庫県立社(やしろ)高等学校では学校家庭クラブの一環として、
食育に力を入れている加東市立鴨川小学校を訪れました。
朝食を食べることの大切さを伝えるのが目的です。
野菜や魚が嫌いな子のために、調理方法を工夫しました。
カルシウムをとるために、味噌汁にはスキムミルク入りです。
栄養だけでなく、楽しく食べることの大切さも感じました!