高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第6回 労働と生活時間
純くんの成績はバイトを始めてから下がってしまいました。
そのことで両親と話をしていたところ、ひょんなきっかけから
家事の大切さに気付かないお父さんの発言にお母さんの堪忍袋の緒が切れました。
そして次の日。
この日の昼ごはんはカレーライス。
しかしカレーライスののったトレーには“スペシャルカレー500円”の文字があって…?
カレーライス500円…高いでしょうか?安いでしょうか?
愛情たっぷりだから安い…かな?
さて、今回のテーマは「労働と生活時間」です。
働くことって何か、考えてみましょう!
今回の家庭科シアターでは、
お父さんはお母さんの家事を仕事として認めていないようでした。
しかし、家事労働にも職業労働にも、それぞれに価値があります。
労働にはペイドワークとアンペイドワークがあって、
ペイドワークは職業労働、つまり働いて収入を得る労働のことです。
アンペイドワークは家事労働やボランタリーな労働のことです。
ボランタリーな仕事というのは、自治会活動やボランティアの活動など、
自主的に行う活動のことです。
さて、「それぞれの価値」についてですが、
職業労働は収入を得るだけでなく、その中から税金や社会保険料を支払うなど、
社会に貢献しています。
そして家事労働やボランティアは家族の健康や安全を守ったり、
よりよい社会のためには大切な仕事です。
実は、毎日の生活は職業労働だけでなく金銭では計りにくい家事労働などの
アンペイドワークによって支えられているのです。
1日の生活時間は、次のようないくつかの種類に分けることができます。
・収入労働時間(働いている時間)
・家事労働時間(家事をやっている時間)
・社会的文化的生活時間(いわゆる余暇の時間)
・生理的生活時間(睡眠や入浴)
さて、生活時間の実態と課題を考えるためにも、
まず自分たちがどのような配分で時間を使っているのか調べてみましょう!
今回はコウタくん一家がこのテーマに挑戦してくれました!
朝6時、家族が食卓に集まってきました。
会社にお勤めになっているお父さん。
朝ごはんの支度中のお母さん。
お兄さんは中学校の先生です。
今回はコウタくん一家に生活時間表に当てはまることを始めるときに
携帯電話で写真を撮ってもらいます。
さっそく、食事は生理的生活時間なので、みんな揃って携帯電話でパチリ!
さあ、お兄さん、お父さん、そしてゴミを抱えたお母さんも出勤です。
コウタくんは…この後もう少し寝たみたいです。
コウタくん一家の生活時間を表にしました。
それを見ると、
お父さんは収入労働時間が11時間と長く、家事労働時間は0時間です。
お母さんは収入労働時間9.5時間に家事労働時間も4.5時間。
お兄さんも収入労働時間が15時間と長くなっています。
コウタくんは収入労働時間と同じくらい社会的文化的生活時間があります。
さて、コウタくんの生活時間はともかく、
一般に日本人は収入労働時間が長いと言われています。
そして、男女の生活時間に差があり、男性が家事をする時間が短くなっています。
一人一人がバランスよく生活する方法もあるし、家庭内全体でバランスをとる方法もあります。
しかしそれが誰かの犠牲の上に成り立っている生活はバランスが良いとは言えませんね。
そして、自由にくつろげる時間は働くことと同じくらい重要であるという認識を持ちましょう!
この番組のエンディングも歌っているコナンちゃん。
のどの調子には気を使っています。
のどにも風邪にも乾燥は大敵!加湿器で湿度をコントロール。
そして万が一のときの準備として、病院の電話番号は書き出しておきましょう。
常備薬も用意しておきたいところですね!
以前は、男性は会社で定年まで勤め、女性は結婚して家庭に入るという生活スタイルが
多かったのですが、最近は女性もどんどん社会に進出していて、
終身雇用制もなくなりつつあります。
そして、現在ではさまざまな労働スタイルが生まれています。
今回は仕事に関するさまざまな情報提供やサービスを行っている
東京しごとセンターを紹介します!
東京しごとセンターでは、一人一人の状況に応じて気軽に仕事のことを相談できます。
そして、自分に向いている職業を調べることもできるのです。
自分に向いている仕事の傾向がわかる“職業興味検査”をコウタくんもやってみました。
さて、コウタくんに向いている職業とは…?
この検査で、コウタくんは人と接する仕事が向いている、という結果が出ました。
そして、向いている職業の中の1つになんと!
“家庭科教師”がありました!
コナンちゃんと先生にもこの検査をやってもらいました。
結果は番組をチェックしてみてくださいね!
このように、いろいろな職業、いろいろな働き方があることがわかります。
多様な働き方の例として、次のようなものがあります。
・ワークシェア
・SOHO(Small Office Home Office)
・NPO(Nonprofit Organization)
・ボランティア
そこでコウタくん、今回はボランティアを紹介してくれる情報サイトを運営している
ボランティアホリデイの事務局を訪れました。
そしてコウタくんもボランティアをしてみることになりました。
やることに決まったのは…高知県黒潮町で開かれるTシャツアート展。
全国から応募されたTシャツ約1000枚が5月の連休の間、砂浜を飾ります。
このイベントを主宰しているのは地元のNPOです。
そして今回のボランティアのお仕事は、
会場設営、審査のお手伝い、Tシャツなどのグッズ販売、会場の受付など、いろいろです。
さて、コウタくんは受付をすることになりました。
接客や呼び込みはお手のもの!
そうそう、コウタくん、人に接する仕事はとても向いているんでした!
この日はあいにくの天気。
そんな中、地元の高校生もボランティアに参加してくれました。
今回ボランティアを体験したコウタくん。
仕事にはいろいろな形があって、いろいろな価値があるということを実感したようです。
岡山県立久世高等学校のある生徒が“弟の魚嫌いの改善”に挑戦!
4ヶ月分の自分の家の夕食の献立を調べると、魚を食べる頻度が少なく、
料理方法にも工夫が少ないことがわかりました。
そこで、自分で魚を釣って料理してもらうことにしました。
その結果、魚への関心が高まり、料理の楽しさも知り、弟の魚嫌いはなくなりました!