高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第4回 男女平等と共生
純くん、雑誌・モテモを見て“男らしさ”を磨こうとしています。
早速実践してみますが、周りの反応は…。
純くんの“男らしさ”アピールは、少し違った方向に向かってしまったようです…。
さて、では本当の“男らしい男性”そして“女らしい女性”って何でしょう?
そして、こんなことをすると男らしくないんじゃないか、女らしくないんじゃないか…
と思って本当にやりたいことを我慢している人はいませんか?
そこで今回は、「男らしさ・女らしさ」という考え方が人が豊かに生きることの
邪魔をしていることはないだろうか?というのがテーマです。
性差とは、一般的には男女の違いという意味で使われます。
私たちは、つい人間を男か女かに分けてしまいがちです。
そのため、男らしいとか女らしいという問題が出てくるのかもしれません。
そこで、東京・渋谷を訪れた人たち100人に
「どのようなことを“男らしい・女らしい”と思うか」
というアンケートを行いました。
質問は次の6つ!
・家の中で男に向いている仕事
・家の中で女に向いている仕事
・男に向いている職業
・女に向いている職業
・男らしい色
・女らしい色
さて、それではアンケート結果です。
「家の中で男に向いている仕事」「家の中で女に向いている仕事」に注目すると、
男性の場合は「力を使う仕事」、女性の場合は「細やかな仕事」
をイメージする人が多いという結果になりました。
また「男らしい色」「女らしい色」の結果を見ると、
男らしい色は圧倒的に黒が多く、女らしい色ではピンクでした。
全ての質問を通して、大きく分けると皆さん共通の意識を持っているようです。
「男らしい・女らしい」という考えは、人が育っていく過程でいつの間にか
身についてしまうイメージのことで、ジェンダーといいます。
また、ジェンダーは場所、文化、時代によっても違います。
ジェンダーとは、そのときの多数派の意見ということなのです。
もしかしたら10年後、“男らしい色”はピンクになっているかもしれませんよ?
男女共同参画社会という言葉は、男性も女性もみんなで一緒に社会を創っていこう
というスローガンです。
そのためにも、ジェンダーが能力を発揮する機会を奪わないようにしなければいけません。
しかし、ジェンダーが人の行動や生き方に影響を与えてしまうこともあります。
ここで、演劇を使ってジェンダーについて気付いてもらおうという
ワークショップを紹介します!
そのワークショップが行われたのは岡山県立大学。
授業を指導するのは、関西を拠点に活動する演劇グループ・ユニット美人!
彼女たちは普段、家庭科の内容を題材にした演劇に取り組んでいます。
今回授業を受けるのは、看護師や介護福祉士を目指す学生です。
患者さんとコミュニケーションする能力を、演劇を通して養おうという授業です。
今回の演目は「バンドやろうぜ!」
同じ会社に勤める人たちがバンドを結成するお話です。
台本には登場人物の性別は書かれておらず、
場面の設定や台詞を頼りに自分達でそれぞれの人物像を作っていきます。
そのため、同じ台本でも演じるグループによって登場人物の性別の設定が分かれました。
このワークショップを通して、皆さん、役を演じることでコミュニケーション能力を高め、
さらに自分では気付かなかった男女に対する意識にも気付くことができたようです。
さて、そんなユニット美人の黒木さんと紙本さん。
お二人はこれからも家庭科を元にした題材、女性ならではの笑いを追及して
活動していくそうです!!
コナンちゃんの大好物…納豆!
今回は、その納豆を使った「コナン流じゃこおろし納豆パスタ」を公開!
番組中でレシピも紹介していますので、皆さんも真似して作ってみてはいかが!?
男女平等社会というのは、性別によって社会的なチャンスに差が生じない社会のことです。
最近は出産しても女性が仕事を続けられるような環境を作るなどしていますが、
現実にはまだ男女平等な社会とは言えないところがあります。
しかしそんな中で、家事や子育てを協力しながら、
それぞれが自分らしい生き方を貫いているご夫婦の、ある1日に密着しました!
東京に暮らす河野さんご夫婦。
夫の哲男さんの仕事はパソコンを使って様々な企業をサポートするコンサルタント。
一方、妻の貴久子さんは従業員およそ40人を抱える会社の社長。
毎朝、5ヶ月になる大吾くんを保育園に連れて行くのは貴久子さんの役目です。
その間、哲男さんは家で片付けやゴミ捨てをします。
このように、家事を分担して協力し合っています。
河野さんご夫婦が、普段それぞれ分担している役割を見ると、
ワーク・ライフ・バランス、つまり仕事と生活をとてもバランスよくこなしています。
家庭での協力があるからこそ、それぞれの社会で十分に能力を発揮できるのです!
「人は人として生まれ、途中その人の必要に応じて男女を演じ、老いればまた人に戻る」
これは南野先生から見たジェンダーのイメージ(格言?)です!
ジェンダー、とても深いお話ですね。
何はともあれ、“男だから・女だから”ということにとらわれて自分らしさを失わず、
自分の能力を十分発揮して充実した生活を送っていくことが大切です!
石川県立輪島実業高等学校では、スローフードをテーマにした料理に挑戦しました。
使ったのは菊芋。
菊芋の主成分・イヌリンは、血糖値を上げず脂肪吸収を抑えます。
そんな菊芋のよさを知ってもらおうと作ったのが「菊芋弁当」!
さらに、次々に開発した菊芋料理。その数およそ20種類!
みんなの自信作です!