高校講座HOME >> 家庭総合 >> 第2回 人の一生と発達
純くんの小学生の頃の夢は、悪をこらしめる正義の味方!
さて、高校生になった今も基本的には変わりません。
しかし
“強くなるためにプロボクサーになって世界タイトルをとって王様になって…”
というように、小学生の頃とは違って、将来を計画的に?考えています。
純くんには計画が夢で終わらないようにがんばって欲しいところです!
ということで、今回のテーマは人生についてです。
人生というと難しそうだと思うかもしれませんが、
実は簡単なことで、日々の生活の積み重ねなのです。
今回は人生について考えるときに大切なことや心構えについてのポイントを
勉強していきましょう!
最初に、自分の人生を見通してどのように生活していくかを考えてみましょう。
自分がどのように生きていくか計画をたてることを生活設計といいます。
この“生活設計”を今回みなさんにも考えてもらいたいと思います。
今回は神奈川大学付属高等学校の主に音楽部のみなさんに
実際に“生活設計”を考えてもらいました。
小学校の先生になりたい人、大学で法律について学びたい人、
科学者になりたい人、中高の数学の教師になりたい人、保育士の資格を取りたい人
など、みなさん色々な夢を持っています。
それをもとに生活設計表を書いてもらいました。
生活設計表とは、何歳で何をしてきたのか、これから何をしたいのかということを
書き込んでいくものです。
さて、高校生のみなさんの書いたものを見てみると…
母校の先生になって、校長を目指すという人。
市役所に勤めた後、弁護士になるという人。
教育で日本を変えて、60歳で名言を残すという人もいました。
この生活設計表を書くことで自分の人生を見つめるいいきっかけとなったようです。
表は、この回の学習メモにも入っているので、皆さんも書いてみてくださいね!
そして、まずは将来のことを少しでも考えてみましょう!
今回作ったライフプランは長期的なものですが、
それに向けてこの10年、ここ数年で何をしたらよいのかという目標を立てて
中期短期のプランを立てていく必要があります。
少しずつ実行し最終的なプランと照らし合わせて、時には計画を修正することも大切です。
次に、長い人生を生きていく中で、年齢ごとにどのような違いがあるのか考えていきましょう!
今回は会社で働く人たちの生活に注目してみたいと思います。
長い人生の中で多くの時間を費やす“働く”ということについて考えてみましょう。
今回は東京の菓子メーカーの営業マン・岩野さん(30歳)のもとを訪ねました。
岩野さんの仕事は会社で作ったお菓子を、お店にたくさん仕入れてもらって、
店内の目立つ棚に置いてもらえるよう、お店の人に売り込むことです。
現在は営業の仕事に燃える岩野さんですが、
学生の頃は仕事ってどういうことか、よくわからなかったといいます。
しかし、社会に出て働くようになって、仕事のおもしろさを発見したそうです。
こちらは、岩野さんの先輩・原さんです。
社会人になって20年近くということで、
お仕事を極めた!という感じかなと思いきや…
日々、失敗をしたり、挫折をしたりしながら、ひとつひとつ勉強していって、
自分が人間として成長していければいいな、といつも思っているそうです。
会社という社会の中にも様々な年代の人がいて、それぞれに応じた立場の違いがありましたね。
このような立場の違い、年代の違いをいくつかの発達段階に分けることができます。
それぞれの発達段階をライフステージと呼んでいて、それぞれに生きる上での課題があります。
この課題を発達課題といいます。
大きく分けるとライフステージとそれぞれの課題は次のようになります。
乳児期(0歳)
外界と出会う時期
↓
幼児期(1〜6歳)
家庭に依存しながら基本的生活習慣を身に付けていく
↓
児童期(小学生)
学校という集団生活の場で勉強したりする。また家族の一員としての役割を果たしていく。
↓
青年期(中学生〜20代前半)
自分の生き方や将来を考え社会的な役割に気付く
↓
成人期(20代後半〜60代前半)
家庭生活の主体者となり社会的責任を果たす時期
↓
高齢期(60代後半以降)
生きがいを見つけて文化や知識技術を次の世代へ伝えていく時期でもある
ライフステージを理解しておくと、日々の生活に目的意識をもつきっかけになりますよ!
この春、高校を卒業して東京で一人暮らしをはじめたコナンちゃん。
インターネットで部屋を探して、必要なものをそろえて準備すること約3ヶ月。
ついに引越しです!
コナンちゃんが住むのは都内のワンルームマンション。
荷物も到着して、まずはこの箱の片付けからです!
がんばれ、コナンちゃん!!
多くの高校生が当てはまる青年期は、自立の準備段階にあたります。
ここで、自立について考えてみましょう!
自立については、
・生活の自立
・経済的自立
・性的自立
・精神的自立
に分けることができます。
そしてこれらの要素が合わさって、真の自立である社会的自立が実現できるのです。
1度に全部をこなすのは難しそうですが、一つずつ進めていけばよいのです!
さて、先ほど紹介した生活設計の話に戻ります。
人生設計は細かく見ていくと色々な課題が見えてくるものです。
神奈川大学付属高校の高校生が書いた生活設計の1つを例に見てみましょう。
高校を卒業し結婚してマイホームを購入というところに注目してみます。
一般的にマイホーム購入のためには、頭金を何年かかかって貯め、
購入後は20〜30年ローンを組んで残りの支払いをします。
そう考えていくと、もし50歳で購入したとして、30年たつと80歳です。
これでは厳しいですね。
さらに子供の成長を見ると、教育費がかさむ頃に
マイホーム購入を考えなくてはならないということになってしまいます。
このように細かく考えると、まだまだ考える余地がありそうです。
現在の日本では様々な生き方が可能です。
それぞれの人たちの目標が違うのですから、同じ時期に同じことをする必要はありません。
たとえ最初はうまくいかなくても、
自分自身にあった生き方、自分らしい人生を探してみてください。
岩手県立水沢高等学校の渡辺茜さん。
ホームプロジェクトで取り組んだのは「めざせ!洗濯ソムリエ」です。
おじいちゃんがクリーニング屋さんという茜さんは洗濯が大好き!
おじいちゃんのまごころをこめた洗濯を毎日研究した結果、簡単で効率的な方法を発見!
まごころいっぱいの「洗濯ソムリエ」の誕生です!
その方法とはいかに?