豪雨:新潟・福島で記録的降雨量 11万人避難勧告

2011年7月29日 21時13分 更新:7月29日 21時29分

孤立した住民の救助に向かう消防隊員=新潟県三条市上保内のJR保内駅付近で2011年7月29日午後5時2分、塚本恒撮影
孤立した住民の救助に向かう消防隊員=新潟県三条市上保内のJR保内駅付近で2011年7月29日午後5時2分、塚本恒撮影

 前線と湿った空気の影響などで、新潟県や福島県では29日、断続的に猛烈な雨が降った。気象庁は04年7月に死者15人の被害を出した新潟・福島豪雨に匹敵する大雨として、河川の増水や土砂災害などに警戒を呼びかけている。新潟県では県内全域で計4万5000世帯以上、約11万人に避難勧告・指示が出された。

 気象庁によると、新潟県加茂市では午前10時43分までの1時間に、この地点の観測史上1位となる93.5ミリの降水量を観測。気象庁のレーダーによる解析では新潟市、同県三条市、長岡市、福島県只見町などでも1時間に約100ミリの猛烈な雨を観測した。午後7時20分現在、72時間降水量は只見町573ミリ、加茂市400ミリで、いずれもこの地点の観測史上最多。

 新潟県では、中下越地方を中心に家屋の浸水や土砂崩れなどが相次ぎ、三条市では道路が歩行者の胸まで冠水した。福島県では、只見町の只見川などが氾濫。同5時半に町内全域の1860世帯4900人に避難勧告が出た。また県警などによると、土砂崩れで町内を流れる黒谷川に男性が流されたとの通報があった。同町を通る国道289号の一部が土砂崩れでふさがり、車3台が立ち往生している。南会津町の国道401号で土砂崩れがあり、車40台が立ち往生しているとの情報もある。

 福島県によると、只見町で起きた土砂崩れで、民家に住む高齢者1人が生き埋めになった。

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

特集企画

東海大学を知る「東海イズム」とは?

東海大学の最先端研究や学内の取り組みを紹介