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'11/9/28

船客減などで大須港経由廃止




 広島港と三高港(江田島市)を結ぶフェリーを運航する芸備商船(広島市南区)は、経由する大須港(江田島市)への寄港を来年3月末で取りやめる。利用者減や燃料費の高騰が原因という。

 同社は今月、寄港をやめる申請を中国運輸局に提出しており、認可されれば正式に廃止が決まる。同社の平井康生業務部長は、寄港で年間約500万円の赤字が出ている現状に触れ「航路を守るための苦肉の策。説明を通じ地元の理解を得たい」としている。

 フェリーは広島―三高間を1日16往復。そのうち上下各6便が大須港に寄港し、旅客のみが乗降する。同港の1日の利用者は上下便それぞれ15人程度と低迷が続いている。

 同市では今春、市西部と広島を結ぶ西能美航路が再編されたばかり。市公共交通協議会の会長を務める正井嘉明副市長は「市としても代替交通手段を検討していく」と話している。

【写真説明】大須港に寄港した芸備商船のフェリー




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