気づけば宿泊体験から早三週間・・・夏休み目前となってしまいましたが、ようやくシリーズ最終章です!
合宿三日目に残された活動は『追跡ハイク』です。これは決められたハイキングコースを歩きながら、①ルート上に設置された問題に如何に多く正解するかと、②100分という設定時間に対し如何に正確に戻ってくるか(早くても遅くても減点)、という活動になります。
2日目夜の予感どおり、3日目も快晴!1日目の不安はどこへやら、素晴らしいハイキング日和となりました。全16班、8人前後に分かれた子どもたちは、3分おきの間隔で自然の家を出発していきます。問題に正解するために、そして時間どおりに戻ってくるために、班員全員の協力が必須となります。心を一つにできるのは、果たしてどのチームか!?
能登少年自然の家のハイキングコースは2つあるのですが、今日は天候が穏やかなため、海沿いのコースを選択することができました。写真をご覧のとおり、このコースは波をかぶりながら磯辺を渡っていくルートなので、海が荒れては通ることができません。その代わり、晴れていれば能登の海を満喫できる、人気のコースなのです。そして、全部で20箇所あるチェックポイントごとに、『近くにある看板に「貝」の文字はいくつある?』『見える範囲で、一番深いところに生えている海そうの色は?』など、その場でなくてはわからない問題に答えていきます。
さて、最初のグループが出発してそろそろ100分・・・自然の家で待機していた私は、つかの間の静けさに包まれながら、『どのチームも100分では帰って来れないだろうな』と高をくくっていました。その時!なんと最初に出発したグループが、いきなり100分丁度で戻ってきたのです!!その後も100分丁度でゴールするチームが続出し、終わってみると16班中5班もが100分丁度を達成することができました。脱帽・・・。
しかし皮肉なことに、これらのチームはすべからく問題の正解率が悪かったのです・・・。結局、問題正解率ベスト1・2の11班(3組のメンバー)と5班(2組のメンバー)が、所要時間の兼ね合いから同率一位となりました。おめでとう!
こうして、3日間の宿泊体験全ての活動が終了しました。私は2日目・3日目と急激に日に焼けたことによるショック症状(?)と寝不足から、帰りのバスではすっかりグロッキー状態でしたが、子どもたちはまだまだ元気・・・『また合宿に行きたい!』などという声も聞こえます。『あと362日ぐらいは勘弁してくれ・・・』と一人ごちながらも、意義ある濃厚な3日間とすることができたことに、大いに満足したのでした。(6-2担任 宮岸 記)