宿泊体験@能登町 2日目!

 間が空いてしまい、申し訳ありません!既に機を逸した感がありますが、宿泊体験の続報をお届けします。

 さて、天気に恵まれなかった1日目でしたが、果たして2日目は・・・?

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 雲行きが微妙なものの、雨はあがっています!これなら昨日できなかった、そして能登少年自然の家最大の目玉である海洋活動ができる!!・・・と思ったものの、職員の方との打ち合わせで、『陸風が強いのでカヌーが沖に流される可能性があり、危険。可否はこれから判断する』とのお話がありました・・・この合宿、一筋縄ではいきません。しかし朝の予報では、これから急速に天気が回復する予想になっています。それにあやかって何とか実施してもらえないだろうかと、やきもきしながらの朝食でした。子どもたちも代わる代わるに海洋活動の有無を尋ねてきます。

 朝食の片付けにかかる頃、職員の方に事務室に呼ばれました・・・いよいよ運命の時!結果は??

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 海洋活動ができることになりました!それを伝えると、子どもたちも大喜びです。何せこの海洋活動は、9人乗りの大型カヌーで湾に漕ぎ出すという、大人でもワクワクしてくる人気の活動。皆早速ライフジャケットを着用し、担当の方の注意にしっかりと耳を傾けています。

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 お話が終わって、桟橋に移動です。さあいよいよ、カヌーを海に出すところから活動は始まります。みんなで力を合わせて、大きなカヌーを海に浮かべました。その間、カヌーの舵取りは引率の教員、及び地元の船頭さんが担当することになりますので、我々も打ち合わせです。海洋活動を行なう九里川尻湾は深い入り江となっており、この中でカヌーを漕ぐ分には大事故の心配はないそうですが、今日は陸風が強いことを繰り返し言い含められ、油断すると簡単に沖に流されて湾から出てしまうこと、戻るのは向かい風になるため、そうなるとかなりの労力を要すること、また湾内でも浅瀬があるため、その場所をよく頭に入れて座礁に注意すること等々・・・さんざんプレッシャーをかけられてしまいました。

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 実際カヌーに乗ってみると、なるほど確かに陸風が強く吹き付けます。そんな中、舵取り用のオール1本で進路を操るにはかなりの腕力が必要です。子どもたちも必死に漕ぎますが、私も必死!曇り空でなければ、早々に汗だくになっていたことでしょう。湾内一周で子どもたちは交代ですが、我々はそこからもう一組の子どもたちと、都合二周湾を回ることになっており、終わった頃には手の皮が擦りむけていました・・・。

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 昼食の後、午後からは魚釣りです。この頃になると、予報以上に天気が回復してきました。見てください、この空!この海!!

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 1・2組そして3・4組と、二箇所の岩場に分かれて活動開始です。私は1・2組に付き添って松島という小島に渡りました。『渡りました』と言ってもそんなに沖にあるわけではなく、数十mばかりの釣り人用の小さな橋を渡って行くのですが、その橋が以前の能登半島地震によって一部崩落しており、その部分に我々で板を渡したりして、子どもたちを渡すのに少し苦労しました。それにしても、金沢で生活をしていると能登半島地震の影響など当初からほとんどなかったわけですが、こちらでは未だにその爪跡が残っているのかと、活動を前にして神妙な面持ちになってしまうのでした。

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 さて、子どもたちはというと、釣りをしたことのある子どもがまず少なく、そうなると苦労するのが『釣り餌』です。それもそのはず、今日の餌は『青虫』!私も釣りをしないので、チョウの幼虫のアレかと思っていました。それはそれであまり気色の良いものではありませんが、実際にはアオゴカイ、アオイソメなどという『生物』で・・・いや、実際に見ていただいた方が早いかもしれません↓(苦手な方はご注意!!)

 
 http://park15.wakwak.com/~bee/esa/index.html(アオイソメを参照)

 
 ・・・それを手でちぎって、更にその断面から釣り針を通すわけです。苦手な子にとっては、釣りを始める前から東大入試か司法試験のごとき難関です。そんな子たちにとっては、厭うことなくこの荒行をやってのける子が、まさにヒーローのごとく映ったのでしょう。あちこちで感嘆と感謝の声が飛び交います。どの班も、そして班を超えて、協力し助け合いながら釣りを楽しむことができたようでした。

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 気になる釣果はというと・・・?

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 アイナメ(http://fishing-forum.org/zukan/mashtml/M000068_1.htm)を中心に、多い子では5~6匹を見事釣り上げていました。ところが、釣れた魚を針から外すところがまた大騒ぎで一苦労!皆、生きた魚をつかむ機会などほとんどないと見えて、その感触や意外な力強さに腰がひけまくっているのでした。しかし、ここでもヒーローがしっかり活躍してくれ、私も安心して温かく見守ることができました。

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 自然の家に戻り、夕食の後にはお待ちかねのきもだめしが始まります。ここのきもだめしコースは雰囲気もさることながら、本当に色々ないわくがあり、予めそれを聞いていると大人でもためらってしまうほどの代物です(もちろん子どもたちには全ては話してありませんよ・・・?)。4人前後の小グループが一つずつ、時間をおいて出発していくわけですが、それを待つ子どもたちはホールで稲川淳二さんの怪談ビデオを見ることになります。個人的にも稲川淳二さんの怪談はかなり好きなので見ていると、このビデオも多分にもれず、またてき面に怖い!涙目になり、ビデオを見ていられない子どもが続出します。

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 しかし出発の順番が来れば、キャアキャア言いつつも励ましあいながら、提灯型の懐中電灯一つ下げ、暗闇に消えていくのです。宿泊体験では、わずかな日数で子どもたちの関係が大きく変わるのがはっきりと感じられます。昼間の釣りといい、このきもだめしといい、既にその良い兆候が垣間見え、残る一日が大変楽しみになってくるのでした。

 見上げれば、満天の星。明日も良い天気になりそうです!(6-2担任 宮岸 記)

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