三途の川とはあの世とこの世を分けるという意味合いを持つ宗教的な言葉だ。 臨死体験をした人に、花畑や三途の川で手を振られた、と言う話をする人が居る。 私が三途の川のように見えたものは、あるつまらない事で脳に血液が行かなくなった時だった。 視界が端からばらけていくパズルのように、右上、左、左下・・・と一部一部白く欠けていく。
9月, 2011
2011
シリアスダイエット、サービス終了のお知らせ
シリアスダイエットのサービス終了のお知らせをさせていただきます。 正式な終了は約一ヶ月後となります。 mixiアプリとしてご愛顧いただき、また体重を落とす事が出来たと言ったお礼を戴きましたが、mixiアプリの仕様変更がされるため、サービスを終了させていただきます。 1年以上のご愛顧、誠にありがとうございました。続編制作の機会がございましたらよろしく御願いします。
2011
台風
台風の被害が非常に大きい年ですね。 洪水は非常に恐ろしい破壊力を持っています。水害が多い地域の方はご注意ください。 家はどうしても運べないので、台風が来る前にトランクに重要なものを積み込んでおいていざ来そうになったら早めにどこかに行くとか、大事なものはどこか安全な貸しコンテナに放り込んでおくとかそういった対策で少しでも被害を和らげるしかないかも知れません。 1分でも速く逃げれば助かる確率は飛躍的に上がると言われています。 勧告を待たず、素早く動きたいものです。 最後まで避難勧告を出し続けた南三陸町の防災対策庁舎。
2011
24 三途の川
宮城県七ヶ浜町 3月12日撮影 「長野・・・」 この3月12日時点で長野県の消防車が到着していた。当日から東北方面の道路は大渋滞で、高速道路も通行止めと化した。 ここに来るまでとてつもない労力が払われたに違いない。深く礼する。 宮城県七ヶ浜町 3月12日撮影
2011
23 三途の川
シャリン・・・
ピロリーン・・・・
うう、うっうっ、ううううう・・・・・・・・
宮城県七ヶ浜町 3月12日撮影
「・・・・・・」
何も遮るものがなくなったからか、潮風が強い。
老婆の泣き声も潮風に散っていく。
普通町中で音を出せば何かに当たって「響く」はずだった。しかし今当たるものはない。通り過ぎるヘリコプターの音、潮風の音も全て散っていく。
抜け殻のような人々が歩き、ときおり静かに伏せた家に携帯を向けて写真を撮っている。どこかで見たような、何かに似ている光景だった。なんだったっけっか・・・
無音では無い、しかし静寂の世界だった。
「ガソリンスタンドの隣、か・・・」
宮城県七ヶ浜町 3月12日撮影
製油所の火災の時に親切なおっちゃんから聞いた場所だ。
何も無い。
ただ黙々と消防士が不明者を捜索している。
基礎だけの家に立っている1m程度の粗末な棒に巻かれたビニールの赤い旗が視界の片隅に入った。
何なのか解らないが、何を差し置いても立てる必要があった旗である。
なんだか進む気が失せてしまった。
釘を踏んじゃうかもしれないし・・・と引き返した。
たまたまこういった災害時に”しない方がいいこと”を知っていた私の本心は
「4月から東京に出張がある。ここで”性別も判別不能なほど破壊された子供”などを見た後話が通じないであろう地域に出張に出た場合、正気を保っている自信は無かった」
というものだった。
道路だった場所を歩くと、町内放送が始まった。
「小中学校・・・および・・・・保育所・・・まつぼっくり・・・・
児童館の・・・臨時休校について・・・お知らせします・・・・
3月・・・14日・・・月曜日は・・・臨時休校と・・・いたします・・・」
ふふ、臨時休校ね・・・そうだね、臨時休校、間違って学校に来ちゃったら、大変だもんね、ふふふ・・・・
ハハハハ、でもいいのかい?どう見たって14日だけじゃ済まないぜ!いいのかよたった1日で!無理だろそんなの!ハハハハハ!!!!
2011
食欲の秋・・・
福利厚生担当である。 今年度も 節制と運動の春、アウトドアと運動の夏が終わり、読書と運動の秋が来た。食欲?それは課税対象だ。 秋は気温も適度で、運動に適しているからと言う事であろうか?京都や日光が人でガッチリと固まる紅葉もある。確かにむちゃくちゃ混めば、日光名物いろは坂で車酔いする事も無い。 多く動き、少なく食べるのが理想だが、何故か食べ過ぎる。 コカインやアヘン、覚醒剤が直接的な麻薬なら、食べ物は食べたぞ、という時に脳が麻薬を出す。つまり間接的な麻薬なのだ。 食べ過ぎる人というのは麻薬中毒者なのである。
2011
22 三途の川
避難所の穏やかな空気を突如子供の酷い泣き声が切り裂いた。 木に縛っていた小型犬にガリリと噛まれたという。 中型・大型犬もこういった場所では警戒すべきだが、小型犬はその見た目から人が特に油断しがちになるようだ。子供たちが同じく木に縛られた中型・大型犬ではなく次々と小型犬を触ろうとする。 ペットショップの知人から聞けばどうも小型犬はサイズ故に飼い主に抱きかかえられる、上に乗せられるといった、”犬にとっての甘やかし”を受ける傾向にあるらしく、噛む性格になることが多いと言う。 かなり痛がっているようで、早速看護師歴足かけ40年の母親が看てくれないかと声をかけられ接収されていく。 犬としてはしつけ云々もあるが、地面は揺れるわ津波は来るわで知らない土地の知らない場所に唐突に放り込まれ知らない人間にいきなり触られるのもストレスということだろうか。 父親は小型犬のそばに張り付き、触ろうとする子供に「噛むぞ!やめろ!」と注意する。
2011
21 三途の川
再度避難所に着くと自動車が校庭から道路までギッシリと駐まっている。 自分が駐める場所を探すよりも先に、親をおいて主な職場になっているほど近い別宅に非常用の水と食事を取りに行くことにした。 煙は数キロにわたった。道路に立っている鏡に映る煙と、その上空の黒い煙が見える – 宮城県七ヶ浜町 3/12 職場も無事である。波高があと5m以上高ければ届いたかもしれないが、地味な高台にある。 家賃がこの七ヶ浜という土地にしてはやや高い。そこを突っ込まれると、「新しくて綺麗なのはもちろんだけど、津波が来ないからね」と返していたのだが、「へー」と、まるで相手にされない返事をされる。そして本震災以降は「えー」と言うこれまた相手にされない返事をされる。コンビニよりたくさん津波の看板が立つ -私の出身地である-