2011年9月26日 11時12分 更新:9月26日 11時55分
25日午後5時55分ごろ、沖縄県の尖閣諸島・久場島の北北東約121キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「北斗」がワイヤのようなものを海に垂らして航行しているのを、第11管区海上保安本部(那覇市)の航空機が確認した。
11管によると、中国側は海洋調査を事前通報していたが、海域が異なるため、航空機や巡視船が無線で警告。北斗は同日午後10時13分ごろ、ワイヤのようなものを船に引き上げ、その後「地質調査を行っている。調査海域の理解に相違があるようだ。作業を中断し、本国に確認する」と応答したという。北斗は事前通報に基づく海域に向かった。
日本と中国は01年、EEZ内で調査を実施する場合、2カ月前に相手国に調査内容を通報するよう取り決めている。【井本義親】