- [PR]
[国際]ニュース
【日々是世界 国際情勢分析】「野蛮なイルカ漁はやめよ」外国人活動家が要求
2011.9.27 07:34
(1/2ページ)
鯨類追い込み漁が9月に解禁された和歌山県太地町に今年も、外国人活動家が常駐し、漁を中止するよう地元の漁師に圧力を加えている。
昨年、イルカ漁を批判した映画「ザ・コーヴ」が米アカデミー賞を受賞して以来、のどかな港町は、イルカや鯨をめぐる国際的な論争の地になった。漁に批判的な立場を取る国の大手メディアが、活動家の言動を好意的に報じている状況にあり、太地町への風当たりは一向に収まる気配はない。
コーヴに主演したイルカ保護活動家、リック・オバリー氏は漁解禁日の1日、約20人の賛同者を引き連れて太地を訪問。台風の風雨が強まる中、イルカが捕殺される浜で祈りをささげるパフォーマンスを行った。オバリー氏のグループはその後、映画で得た豊富な資金力を元に活動家を常駐させ、現地の様子をネット上に報告し続けている。
米最高峰レベルの自動車レース、インディカー・シリーズにも出場歴のある米女性カーレーサーのレイラニ・マンターさんは環境保護に熱心なことで知られる。コーヴ鑑賞後、オバリー氏の活動に参加するようになり、9月初旬から約2週間、レースの合間をぬって現地を訪れ、監視役を担った。
14日付の米有力ニュースサイト、ハフィントン・ポストに、マンターさんの長文の太地滞在記が掲載された。
その中で、マンターさんは漁師たちを「イルカの狩人」、漁を「恐ろしい大量虐殺」と表現。毎朝5時に漁港で監視活動を始める一方で、地元の警察官から尾行を受け、「あなたは他の動物たちのためにも戦うのか」と質問されたエピソードを披露した。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]