賞味期限切れ実食レポートその1 カニ缶
poch04さんからいただいた貴重な賞味期限切れ缶
さあ、いよいよこれから開缶だ!
ふふふ。
読者諸賢に新たな企画をお届けできる喜びを、筆者は隠しきれない。
その企画とはすなわち、
「賞味期限の切れた缶詰を食べてみよう」
というものである。
元々、缶詰というのは、人間に悪影響を及ぼす微生物を、加熱によって殺菌している。
そいつらが死んでしまうように、例えば120℃で60分など、缶ごと中身を加熱殺菌しているのだ。
それを知っていれば、賞味期限をどれだけ過ぎていても怖くない。
10年経ったものだって平気である。
しかし注意すべき点として、缶が膨らんでいたり、穴や隙間があいているものはいけない。
膨らんでいるということは、何らかの原因で微生物が活動していて、炭素ガスなどを発生させているという証左だ。
また穴や隙間があれば、そこから微生物などが入っているはずである。
それらをクリアした上で
(味や香りはどう変化しているか)
このことを確認してみたいのであります。
賞味期限は2001年3月
すなわち9年8カ月過ぎていることになる
ぱかっと開缶! 見た目はまったく正常である
かくのごとし。
ちょいとつまんでみると、薄い塩味といい、アミノ酸や核酸のうま味といい、味としては賞味期限内のカニ缶と変わらない。
ただ、その香りには、ブリキっぽいような缶の匂いが少々含まれている。
製造から数えれば12年8カ月。パーチメント紙に包まれているとはいえ、錫などの成分がカニ肉に移っているようだ。
しかし、匂いなどというのは人それぞれ感じ方が違う。
実際、この実験に参加した家人は
「匂いなんかしないけど」
こうおっしゃっていた。
結論。賞味期限を9年過ぎたカニ缶は問題なし。
原材料名:ずわいがに、食塩、調味料(アミノ酸等)、ソルビット、リン酸塩(Na)、クエン酸
内容量:93g
原産国:日本(販売・高島屋商事)
ぱっとみて2009年3月1日の賞味期限だ
と思った人は海外生活者ですよねぇ。
しかし、こうやって考えると、
やはり缶詰って優秀だねぇ。
賞味期限もうちょっと長く設定すればいいのに。
投稿 albero4 | 2010.12.03 17:47
albero4どの
>ぱっとみて2009年3月1日の賞味期限だと思った人は海外生活者ですよねぇ。
間違いないですな。
賞味期限って、気にしない人は本当に気にしないし、神経質な人は期限切れ前に破棄したりするねェ。
それはともかく、缶詰の賞味期限は5年あってもいいと思うな。
投稿 はやと | 2010.12.03 21:57
楽しいブログですねー。
湿気の少ないイギリスに長く住んでいるので、賞味期限ってあまり気にしなくなってしまいました^^;。
缶詰の9年はおっしゃるとおり、缶に異常がなかったら私も絶対食べます(笑)。
先日2002年に賞味期限切れたヴァニラビーンズ見つけましたが、香りが飛んでないので、お砂糖のつぼに入れて楽しんでます^^。
また遊びに伺います。
投稿 melocoton | 2010.12.04 05:28
melocotonどの
ども!
イギリスは湿気が少ないんですか。いいなァ。
イギリスといえばハギスの缶詰とか(melocotonさんのブログタイトルにもなってますね)、ハロッズの高級缶詰を思い浮かべます。
>先日2002年に賞味期限切れたヴァニラビーンズ見つけましたが、香りが飛んでないので、お砂糖のつぼに入れて楽しんでます^^。
おお、さすが缶詰!香りも保存されているのですね。素晴らしい!
投稿 はやと | 2010.12.04 10:04
私は、缶詰めの保存性に信仰とも言えるほどの信頼をおいている。
押し入れの奥から、8年ほど前に賞味期限が切れている缶入りの飯(日東ベスト株式会社・赤飯)を発見した私は、賞味期限を切らした後悔よりも、日頃信頼してやまない缶詰めの保存性実験が出来る事が、やたらに嬉しかった。
赤飯の缶詰めを保温鍋に投入し、沸騰したところで保温開始。
30分も加熱すれば食せるのだが、長年の経験から、長め(1時間以上)に保温すれば、缶からの飯離れが良い事を知っている(要は、あまり高温だと飯離れが悪いと思われる)。
長々書いたが、結果は良好。
味、香り共に問題なく、胡麻塩を振り掛け、一缶二食分を平らげた私は、はち切れんばかりの腹をさすりながら、自説の正しさに満足した。
投稿 KAZU | 2011.03.26 17:46
KAZUどの
日東ベスト。山形ですな。
ご賢察・実験通り、缶詰は半永久的に保ちます。缶が破損するなどして、外部から微生物が入らないかぎり保つのであります。
それを体得されるとは素晴らしい。
投稿 はやと | 2011.03.26 20:01
はやと殿、駄文へのレス、有り難うございます。
缶詰は極めて極めて実用的、しかもリーズナブル。
素晴らしいですよね。
個人的な事ですが、私は缶詰を開ける時、微かな郷愁を感じます。
幼い頃、男の子のくせに、台所で母が料理する様子を見るのが好きでした。
見るだけでなく、何かしたい…
そんな私に母は、缶詰めを開けるよう頼む事がありました。
今と違い、缶切り不要の缶詰めなど無い時代の事です。
その頃は、缶ジュースも穴を開けて飲むヤツ。
キコキコと、不器用に缶詰めを開けていました。
幼い手には大きく感じられた缶切りは、今はとても小さく感じます。
そんな記憶がある故に、缶切りを必要とする缶詰が好きです。
投稿 KAZU | 2011.03.26 23:47
KAZUどの
僕は幼い頃、コンビーフの巻き取り鍵をコレクションしてました。
金属の缶を開けていく快感。これは今でも変わらないですね。
投稿 はやと | 2011.03.27 10:43
わかります、その気持ち!私もはやと殿同様、缶をクルクルと開けるのが好きです。
ウチではコンビーフは使わないのですが、ポーク・ランチョンミートの缶詰めもクルクル・オープン形式なので、ポーク缶オープンを楽しんでいます。
そういえば、アニメ「ちびまるこちゃん」で、まるちゃんがコンビーフ缶を開けたいがために、頼まれもしないのに開けてしまい、お母さんに叱られてましたっけ。
アレ、結構みんな好きなんですね。
投稿 KAZU | 2011.03.27 15:59
KAZUどの
開缶の瞬間も、缶詰の楽しみのひとつですね。
投稿 はやと | 2011.03.28 10:48
賞味期限を3年過ぎた蟹缶を前に、食べようかどうしようか迷いつつここにたどり着きました。安い缶だったら絶対捨てていたと思うけど、こちらを拝見してすっかり頂く気分になりました。長持ちするものなのですねー缶詰って。勉強になりました、ありがとうございます。
近所の韓国食材店にあるの何かの「さなぎの缶詰」にチャレンジしたことがあります。いっしょにいた韓国人の友人が子供の頃おやつでよく食べた思い出の味なんて言うから頑張って一つは食べましたが、思い出すだけで吐きそうです。
投稿 qep | 2011.04.27 16:28
qepどの
さなぎの缶詰はヒドいです。
臭いがまるで虫ですよね。しかし、かの国で屋台などで売っているものはもっと美味しいとか。
投稿 はやと | 2011.04.28 16:02
面白く拝見しております。
地震が起きて以来、非常食として、缶詰めを
買い揃えていますが、日付けのことで気になりメールをさせていただきます。
缶の上にシールが貼られ、、
中身の名前と、2013.12.28.と賞味期限の数字が記されていましたので、安心して買いました。
裏を見て、10.12.28の数字が読み取れます。
賞味期限としては、どちらが正しいのでしょうか?
9年間は大丈夫とのことで、少しは安心していますが、買ってから、3年も過ぎているのに気が付き、売る側は、日持ちするので平気で販売しているんでしょうかね。
それとも、わたくしが知識がないのではないかと思い、お伺いをいたします。
このようなコメントすることをお許しくださいませ
よろしくお願いします。
投稿 荒川 道子 | 2011.05.16 20:12
荒川道子どの
日付のシールは恐らく賞味期限、裏は製造年月日だと思います(缶詰は3年の賞味期限が設定されています)。
予備知識ですが、現在は賞味期限の表示がされている缶詰。97年までは製造年月日が表示されてました。
いつもご愛読、缶謝です♪
投稿 はやと | 2011.05.17 09:35